もとより、電車に乗って帰るには不便な場所で落ち合っていた。
だから終電が出ようが関係なくて
この間、べつの場所で落ち合ったとき、何軒もはしごしたあげくに行った公園が気に入ったのか、その夜も近くの公園へ。なにを話していたのか、どうしても思い出せないが、とりたててなにかを話し合っていたわけではない。
一軒めで、お酒もじゅうぶんに飲んだ。
なのに、また缶のハイボールを買ってきて渡された。
さらに
場所を変えよう、とまた別の公園へ。
こんな深夜までいったい何をしているのか、などとはつゆほども思わなかった。
ホテルに泊まるなんてことはしない。
だって、互いに家が近所だから。
別れたのは、早朝。
空はまだ暗かったけれど、新聞配達のバイクの音が響いていた。
・・・これが男とのできごとならいいが、女どうしの話。
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