2018年10月31日水曜日

匂いを嗅ぐ

近所のお寺でもらった、かりんのおしりの匂いを嗅ぐ。
かりんのおしりは、きりっとした晩秋の匂い。


椅子には、あの古道具屋さんの匂いがまだしみついている。
甘さのない、枯草のような匂い。


朝は一杯のコーヒーを淹れる。
コーヒーは朝の匂い。


寝る前には、部屋を好きな匂いで満たす。
旅に出るときの、浮足立った匂い。
寝るのも、旅に出るようなものだから。


「サロン・ド・こけし」の女主人のオードトワレの香りが好きだ。
あまくてスキャンダラスな、背筋が伸びる匂い。
女主人にとても似合っていて、時間とともに変化するどの香りも好きだ。


寝るときに身にまとうのはシャネルの5番を数滴よ、とマリリン・モンローのように言ってみたいものだけれど、そんなことをほざいたら通報ものだなぁ。
「きせかえブティック メンキー&ノンキー」には、似合う洋服だけでなく、そのときに必要な香りや花なんかも、あるんです。

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