紅しょうが天そばください、と酒臭い息で言うといつもは無愛想なそば屋さんが、あたしとおそろいだ、と自分のまかないの丼を指差した。頭が濁っていてほんとだ、としか言えずにいると、こういうのって家では作れないでしょう特に紅しょうがはさ、これからどんどんそばのおいしい季節になるよねぇとにこやかに話す姿にも、えへへとしか返せなかった。ここの紅しょうが天そばが一番好きです、と言いたかったのに。
帰宅後にご近所の飲み友だちからの誘いに応じてまた酒場へ出かけたのもまあヨシとして、ここまで飲んでおいて家でまた飲んでしまうというのはいったいどういうことか。それで二日酔い。そういえばクリスマスが近づいているのだった。
クリスマスの贈りものは、甘夏書店さんの「縁起もの贈りものフェア」でどうぞ。
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