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2020年12月18日金曜日

きっとクリスマスも二日酔い

久しぶりの早朝そばをキメたこの日は二日酔い。
紅しょうが天そばください、と酒臭い息で言うといつもは無愛想なそば屋さんが、あたしとおそろいだ、と自分のまかないの丼を指差した。頭が濁っていてほんとだ、としか言えずにいると、こういうのって家では作れないでしょう特に紅しょうがはさ、これからどんどんそばのおいしい季節になるよねぇとにこやかに話す姿にも、えへへとしか返せなかった。ここの紅しょうが天そばが一番好きです、と言いたかったのに。

前夜「おいてけ堀」で改めて読み返した「それぞれのそれぞれ」がとてもよくて思わず熱燗に切り替えそうになったのをぐっとこらえた。
えらい。
帰宅後にご近所の飲み友だちからの誘いに応じてまた酒場へ出かけたのもまあヨシとして、ここまで飲んでおいて家でまた飲んでしまうというのはいったいどういうことか。それで二日酔い。
そういえばクリスマスが近づいているのだった。
クリスマスの贈りものは、甘夏書店さんの「縁起もの贈りものフェア」でどうぞ。

2019年11月12日火曜日

時は流れるが戻るすべはなくはない

それは、じわじわとやってきた。
お風呂にためていたお湯があふれるように少しずつ、
毛糸がセーターになってゆくように少しずつ、
季節がいつの間にか変わるように少しずつ、飽きの気配がやってきた。


いつかはこの日が来るだろうと思っていた。
走ることが楽しくなくなったから仕方ない。
熱しにくく醒めやすいわりには長く続いたじゃないのと、無理をするのをやめた。それでもイベントごとはまだあるが、これはもう粛々とこなすしかない。

またいつか、散歩のように走りたくなったら再開しよう。

2019年10月7日月曜日

旅人よ

これまでの旅史上、もっともスットコドッコイなスタートを切った週末。
まずは二度寝による寝坊。
あんなに早く寝たのになぜ寝坊したのか。お年頃なのだろうか。

あわてて家を出てから信号を待つ間、イヤな予感が背中を走った。
・・・スマホを忘れたのではないか。
時間は迫っている。やはりスマホはなかった。
しかし待ち合わせをしている友だちは幼なじみなので、最悪、実家に電話して幼なじみの実家の電話番号を聞き出し彼女の携帯番号を教えてもらえばなんとかなるだろう。
時間は迫っているが、なんとか間に合いそうだ。
しかしそこでまたイヤな感覚が背中を走った。

ーーーーーー乗車券は、スマホの中ーーーーーー

びっしょりだった冷汗が一度に引き、荷物が急に重く感じられた。

この旅は、そもそもRHYMESTERの47都道府県ライブ初日のチケットを取りそこねたことを幼なじみに愚痴ったことから始まった。
いっそ松本市でのライブに行っちゃおうかな、と口走ったら、付き合うよと彼女が言ってくれたのだ。しかも、別荘のような彼女のすてきな自宅にまた泊めてくれるという。
さらに、私の愛する鰻屋さんでのランチからスタート、ライブ後は彼女の長年のお付き合いの、とにかくおいしいお店でスペシャルディナーの予定まで組んでくれていた。
目当てはRHYMESTERだけれど、スタートは愛する鰻屋さん。ここでしくじったら鰻が去ってしまうではないか。
どうにか約束の時間より少し早く到着する電車に乗ることができて、デッキから外の景色を眺める。
RHYMESTERのライブなのに普段着で来てしまったが、鰻に逃げられるよりはましだろう。特急電車でずっと立ちっぱなしだけれど、ベストコンディションで鰻に逢うためだ。

もはやRHYMESTERが目的なのか鰻が目的なのかわからなくなってきた。
団体旅行のみなさんが絶えずお手洗いに行列をつくっておりデッキはにぎやかだったが、前日聞いた「アフター6ジャンクション」を再度Radikoで聞いて気持ちを高める。(先日iPodを洗濯してしまったのでRHYMESTERを聴く術がなかった)

立ちっぱなしはさほど辛くなかったが10月の松本の風は冷たく、駅ビルで厚手のカーディガンを購入。まだ午前中なのにもういくら散財したのか、と肩を落とす。
しかし、迎えにきてくれた幼なじみの顔を見たら全て忘れた。彼女の自宅に入るともっと忘れた。木のよい香りがするきれいな家。そしてしばらく見ないうちに大きくなった庭木と裏を流れる川に生えている梅花藻というかわいい花。
それから愛しの鰻屋さんで食べたひつまぶしのおいしさといったら、食べるほどに減っていく鰻がさみしくてしばしば手を止めたほどだ。

ライブの時間が迫り、汗くさい普段着のまま致し方なく出発。
私の初デートの地・松本にRHYMESTERがいるなんて、と信じられない気持ちで幼なじみとライブハウスの階段を下りる。

2019年6月11日火曜日

合宿という名のロング散歩と 木場の角乗り

1年ぶりの、姪との合宿。
今週末の大会に向けて、合宿という名のお泊まりに彼女はやってきた。

お泊まりなら「ニャーニャーホテル」のようなステキホテルが断然よいのだが
残念ながら、おんぼろの我が家。


お風呂だって「すべすべ温泉ねこぞの」へ連れていきたいところだが
残念ながら、少し離れた銭湯へ。
姪は、昨年の合宿の際に日本酒風呂に入ったことを覚えていた。
今年はというと、ビール風呂。来年はワイン風呂かもね、と笑い合った。

合宿は、いくつかの公園に寄ったり、あじさいを愛でたり、でいごの花の形に驚いたりして、気付けばロング散歩になっていた。

夜は「ニューねこ正」へ。
このお店で姪とふたり向き合うと、なんとも不思議な気持ちになる。
初めて娘と飲みに行く親父の気持ちだろうか。


翌日は、木場の角乗りの体験取材に姪も同行させる。
この道20年のベテランの方に丁寧にご指導いただいたが、己の体幹の弱さを実感。
姪は、そこにいた同い年の女の子に刺激を受けたか、上達が早かった。
それにしてもネイティブの江戸弁は、年配の方はもちろん子どもが喋っていても気持ちのよいものだなぁ。

2018年12月6日木曜日

探さないでください

旅に出るのだ。「こうもりエアライン」に乗って。
つまり、到着は深夜。
遅々として進まない荷造りも、佳境に入った。


やるべきことがあるときに限って、掃除洗濯に熱が入るという人がいるが、例外なく私もわざわざ飲みに出かけたり、ていねいにお弁当をつくったり、洗濯ものと洗濯ばさみの色を合わせて干したりと、現実逃避。
旅の気分を高めてくれる本は、忘れずに。
機内誌はすみずみまで読むべし。
あこがれの航空会社の飛行機に乗るときは、紙コップやナプキンなどをもらうべし。
(べし、ってほどでもないか)


夜の銀座も胸が弾むほどきれいだけれど、あちらのクリスマスムードはどんなかな。
ホテルに連泊するのも久しぶり。


彼の地では、すでにセールも始まっているらしい。
着古した洋服は棄てて、いっちょイカしたやつを仕入れてこよう。
(いっちょもイカしたも死語です)


糸の切れた凧のように、戦うように楽しんできます。

2018年10月24日水曜日

アガるとき

さて、と腰を上げようとしたら、ラジオから好きな曲が流れてきたとき。
上げかけた腰を下ろして、耳を傾ける、とか
横断歩道の信号が点滅を始めたとき。
走らなきゃ、と歩を早めたら、おもいのほか軽く体が動いた、とか
(毎度のことながら)飲みすぎてけだるい朝、なぜか早く目覚めたので軽くジョグをキメたとき。
マジックアワーの時間にあたって、あおさぎ先生にも会えた、とか
夢のなかで、もしくは夢うつつで、あのひとに会えた、とか。
小さなことだけど、アガるときってあるもの。



真夜中のひそひそ話。

かも:なんだか、些細なことばかりですよね
かまきり:あのひと、どれだけ不幸なんでしょうね

はえ:まあまあ、ある意味しあわせなんじゃないですか

やどかり:言えてる
アガるものは、さんぽ道に落ちている。
銘菓「両国のさんぽ道」は、ひとくちめからアガります。

2017年9月29日金曜日

そりゃだめだよ

愛する酒場に背を向けてさっさと帰宅し
毎晩毎晩、飽きもせずに
厚揚げと豆腐と納豆をつまみ
ノンアルコールビールを2本飲む。

本棚の本をめくりながら
ウイスキーをひとくちだけ飲んで早々に寝る。
たまには早朝ジョグもして
さらに歩いて出勤。

こんな生活をしているのは
健康診断と、マラソン大会のため。
マラソン大会はともかく
また旅ができるのが、うれしい。

終わったら、帰りの車内で
たくさん飲んで食べて
おっと
この旅に合う本も持っていかなきゃ。


最近読んでいる本は
特になにも起こらない、寝る前に最適な本。
しかし
あまりにもひんぱんに
「併し」
という言葉が出てくる。
1ページに5回は出てくる。

気になって気になって
文章が頭に入ってこないので、
また戻って読み直しているうちに
本が顔面に落ちて、寝るのが常である。

2017年9月22日金曜日

ひっこしするなら

ひっこすぞ


ついに決意して、まずは物件を物色。
「ニャーニャーホテル」でホテル住まいも悪くないけれど
せめて、屋根はほしいなぁ。
「ニューねこ正」から、離れるのはイヤだし、
「土俵そば」が徒歩10分以内にないとイヤだし、
「両国図書館」のない生活なんて、耐えられない。


などと、わがままを言いながら物色していたためか
新居に引っ越す夢を見た。


しゃれたデザイナーズマンション。
外からまる見えの、大きな窓。
一階は、ひろびろとした、カフェ。

外から見上げて
ここに住むのか、と
夢の中で、ためいきをついた。
目覚めてすぐに
「喫茶ニャーゴ」へ。

コーヒーをすすっていると
もう秋のコーヒーになったことに、気付く。
この間来たときには、夏のコーヒーをおいしく感じたのに。

ここから離れるのも、イヤだな。

2017年8月29日火曜日

それは、できない約束

よく晴れた休日、ウイスキー蒸留所へ
つれていってもらった。
「ザ・両国」の蒸留所は、
国技館地下の焼き鳥工場の、さらに地下にあるらしいが
そこは、森の中であった。

森の中のバーで飲んだウイスキーは
えもいわれぬうまさで、店内にも、よい香りがただよっていた。

友だちは、車でつれていってくれたので飲めず
それだけが残念。
「はとエアライン」を手配するんだった。
ついでに「ニャーニャーホテル」も。
しかし
泊りがけで行ったら、たいへんなことになりそうだ。


泊りがけといえば、そのあと
べつの森の中で、泊りがけでやっているお祭りにも
つれていってもらった。

たのしい話を聞いたり、あれこれ食べているうちに満腹。
さらに帰りの車中で
ともだちからもらった、ぶどうやトマトにも、手を出してしまった。
翌日の皇居一周タイムトライアルが、さんざんな結果だったのは
食べすぎのせい。

せめて週に一日は、晩酌をやめる、と宣言した
その舌もかわかぬうちに、ドイツビールを鯨飲。
どのクチが言ったんだ、と
ぱんぱんになったおなかを抱えて、ぼやく帰り道。

2017年8月10日木曜日

旅の準備は、ぬかりなし

もうすぐ夏休み。
すこしの間、家を留守にするから
冷蔵庫の中の野菜などを
食べてしまわまければ、と
いつもよりしっかりお料理したために
うっかり
食べるものがなくなってしまった、きまじめな、あなた。
そんなときは「レストラン両国」へ。

オムライスとエビフライしか、メニューがないので
あれこれ迷うこともなく、旅の前日の食事を楽しむことができます。

おそめのお昼を食べたあとは
「BAR GABGAB」で、一杯だけワイン。
帰ったら旅の準備があるから、一杯だけ。

 弁当ヨシ。
 着るものヨシ。
読むものヨシ。
(これがもっとも重要)
宿の手配ヨシ。
飛行機のきっぷヨシ。
手みやげは「両国のさんぽ道」。

2017年7月5日水曜日

〽あな~た~が~いれ~ばぁあああ

匂いの記憶とともに罪なのが、音楽の記憶。
「両国のひと」は、カラオケには入っていないけれど
なぞの美人演歌歌手が、せつなくしっとりと唄いあげる
いい曲なんですよ。
何度か聴いていた曲の元ネタが、
20年以上前に聴いていた曲であることを知る。
おさななじみが勧めてくれたアルバムの中の、地味な一曲。

ひさしぶりに聴いたら、
涼しい部屋にいるのに、うだるような暑さがよみがえってきた。
そんなときは、気分を変えて
「ニャーニャーホテル」に、しけこむべし。

ただし、雨が降ってきたら
フロントのおじさんに追い出されるので、
この季節、ここでくつろぐのは、なかなかむつかしい。


匂いや音楽で、
枕をぶんなぐりたくなるような記憶がよみがえったら
・・・やっぱり、飲んでまぎらすしかないのか。