2020年10月1日木曜日

KING OF STAGE vol.14

KING OF STAGE vol14 47都道府県ツアーDVD&Blue-Lay発売記念イベントのRHYMESTERインターネット公開サイン会の興奮と熱狂も冷めやらぬうちに、その現物が届いた。
あわてて梱包を開けて、まずはサインの確認。ない、ない、と同梱されていた納品書の注意書きも見ずに焦ったが、丁寧に袋に入れて段ボールで挟んでくれていた。あのサイン会は夢じゃなかったんだ、としみじみ。
激しくお手洗いへ行きたかったのに、Blu-rayディスクをプレーヤーに入れてしまった。
しばらく生で観ていないライブとたった1年前のライブハウスの映像にさっそく涙腺がゆるむ。それどころか嗚咽。密なんて言葉を知らなかった1年前に戻りたい。

発売日当日のアトロクはRHYMESTER全員がゲストだというのでON AIR時刻に合わせて遠回り帰宅。
新木場での「ONCE AGAIN」がかかってまた涙がじわり。何度も聴いているのにたまんないなぁとしみじみ歩いていたら、本編が始まる前に読まれたメールで脚が止まった。昨夜、酔って幼なじみに送ったメッセージと同じ文面で送ったメールが読まれている。ライトアップの始まった橋の上でマスクの上から口を押さえた。顔から火が出た。そして数日前から日に日にひどくなっていた頭痛がウソのように消えた。
本編が始まり、今度は笑いを堪えるためにマスクを押さえる。まさか私の田舎の虫の話が出るなんて。すべて聞き終えてからあわてて幼なじみにメッセージを送り「ニューねこ正」へ。とびきりのつぶ貝を堪能して興奮を鎮め、帰宅後はまたBlu-rayを観てSpotifyで先ほどのアトロクを聞き直し久しぶりに幸せな気分でおやすみなさい。
まだ始まっちゃいねぇよ、の「キッズ・リターン」のラストのセリフとともに思い出す「ONCE AGAIN」のリリックがやけに沁みた満月の夜であった。

2020年9月29日火曜日

公開サイン会とMid 90'sと千秋楽

観たい映画があり映画館へ赴いたが2日連続で満席で観ることができず。
ネット予約ができないのはココロモチとしては好きだけれど、ちょっと離れた場所だとがっかり度もたいしたもので、このままスゴスゴ帰宅するのもナニなので次に観たい映画を観に別の映画館へ向かった。最後の1席。砂かぶり席で観てきた。

最新のMovie Watch Menで映画評を聞いたばかりの「Mid 90’s」は最初から最後までスティーヴィーにくぎ付け。表情といいしぐさといい目が離せなかった。そして若いのににじみ出るレイの苦悩とやさしさが切なかった。
ものすごく素敵な俳優ばかりだったな、と後で調べてみたら登場した俳優さんのほとんどがプロのスケートボーダーだった。ということは、スケートボードを始めたばかりでへたくそだったあのシーンも演技だったのか。しかもあんなせつない表情までできるなんて。

それにしてもあんなに中田ルミ、ではなくて中ダルミなしで映画を観たのは久しぶりだったが、そのあとTV桟敷で観た大相撲九月場所千秋楽もすごかった。
正代の優勝を見届けたあと、興奮冷めやらずにRHYMESTERインターネット公開サイン会を3度目の視聴。そういえばPUNPEEの配信ライブも3回観た。自分のニックネームが呼ばれたところは4回見た。酒はひかえめの夜だった。

それにしても、ライブに行きたいなぁ。

2020年9月25日金曜日

電車を止めるな!

先日乗った電車で気になるポスターを発見。控えめすぎるほど小さなものだったが、それは映画のポスターだった。
経営困難といわれる(というか自らいっている)銚子電気鉄道の映画。ぬれせんべいやまずい棒が有名で、なかなかナイスなおみやげ物も数多く扱う会社なのでおみやげ屋さんをのぞくのがいつも楽しみだったが、ついに映画まで!
これは観なければ、と労働帰りに会場のライブハウスへ。ライブハウスなので予告の代わりにどなたかの曲がSEで流れる。ビールを飲み干していざスタート。
まったく期待していなかったが、なかなかどうして、おもしろい。「カメラを止めるな!」へのオマージュ(オマージュ?)だということを忘れて、なんという救いようのないラストなんだ、と唖然。しかし最後に納得。
こないだ乗ったばかりの電車と見たばかりの景色や駅舎になぜか地元愛のようなものがじわじわ湧いてきた。
おみやげに1日乗車券をもらったので、またあの電車に乗りに行こう。
「おとうさんのぼうし」も美味しかった。

珍しくほのぼのしたパッケージと名前のお菓子だが、「ぼうし」は倒産「防止」ともかけているらしい。そのセンス好きだなぁ、銚子電気鉄道。

2020年9月23日水曜日

海は?

いつもの海は飽きたので、以前何度も行ったけどゆっくり見られなかった別の海へ向かった。
朝食は駅弁に決めていた。こないだの駅弁がなんともおいしかったので今日は同じところの別の駅弁。菜の花に見立てたその駅弁もやはりとても美味しかった。
目的地は荒くれた海。毎年マラソンで走って横目で見ていただけなのでゆっくり見たくて行ったのだが、歩いて行ける場所だとそれなり。でも気はすんだので駅へ引き返した。
魚が有名なまちだがやはりここは町のお蕎麦屋さんへ。涼しい日だったので、まずはおでんで熱燗でもやるかとお願いしたら、三人でつつけそうな大きな土鍋がぐらぐら煮たって登場。いわしのつみれがおいしくて鶏天が入っていたのがおもしろかった。
電車に揺られて一冊だけ持ってきた本を開く。結局、どこへ行くかより長く電車に乗ることが好きなんだなぁと今さら気付いた。

2020年9月21日月曜日

好きなものはなに

安藤鶴夫の著作などで名前だけは知っていた大津絵を観に朝から東京ステーションギャラリーへ歩いて向かう。
大津絵は、なるほどこういうものだったのかと納得していると、だからなにって感じぃ~との声が。そこがいいのになぁ。意味がないようであるようなものが好きだ。地口行灯にも似ている。
自分の好きなものがだんだん見えてきてもっと何かを観たくなったので、ステキ朝食を自分にごちそうしながら考えることに。
そういえばギャラリーが再開されたときになぜか民芸っぽい展示を観に行ったなぁ。民芸か、さっき観た大津絵の保存されている場所に日本民藝館って書いてあったな。調べてみると、現在はアイヌ民芸の展示をしているとのこと。よし、モノはついでだ、とステキ朝食を平らげたが、おっと先にフンド氏の両親のお墓参りに行ってから。

フンド氏の両親のお墓はキリスト教のお墓なので線香等は不要。お花だけを持って途中でお義父さんのお酒とお義母さんのコーヒーを買っていったものだがずいぶん前にそのお店は無くなった。
今回は帰りによく寄ったラーメン屋さんまで無くなっていた。かなり古いお店で、キンキン声のおばさんがいて懐かしい味のラーメンだった。これで行くラーメン屋さんが無くなってしまった。
気を取り直してこれまたよく行っていた喫茶店で珍しくプリンを注文。固くておいしいプリンだった。
それから日本民藝館へ。10年以上ぶりに小田急線に乗り初めての駅で下りて複雑な道を行く。幼なじみから教えてもらったラジオの再放送がおもしろくて何度も膝から崩れ落ちそうになりながらも、ようやく到着した日本民藝館の門前で最後まで聞き終えたのち、気持ちを切り替える。
ここにもやはり大津絵が何点かあり思わず声が出そうになった。たまたま見た、獣を狩って解体するためのナイフの柄とケースを作る過程に気が遠くなった。
芸術ではないけれど、実用のためのものだけれど芸術的。うーんこれが民芸なのか。おみやげのために大量に描かれた大津絵も初午のために描かれた地口行灯も、芸術ではないけれど味がある。結局味が好きなんだ。自己流に分析して納得し時計を見ると、大相撲中継が始まっている時間。あわててラジオで聞き始める。
空腹をおぼえたがせっかくだから神保町へ寄って佐々木一郎さんの「稽古場物語」を手にとってみたい。書店の二階から一階のエスカレーターに少し稽古場のイラストが展示してあり、思った以上におもしろそうだったので即購入。
早く読みたくていつもはあまり行かない酒場の縄のれんをくぐる。よく冷えた白ワインにハモの天ぷらなどつまみながら、いい買いものをしたなぁと「稽古場物語」をめくる。塩らっきょうで最後のワインを飲み込んで、帰宅後は大相撲の動画を見返したりPUNPEEのライブ配信を見返したり。かばんの整理をしたら先ほどのお店のレシートが出てきたので何気なく見てみたら、食べた覚えのないやきとんが4本も印字されていた。確かに少々お高いと思ったよ。がっくりうなだれてふて寝を決め込んだ。

2020年9月15日火曜日

下がり竜

野暮用で地図を片手に危険地帯に踏み込んだ夜。
ビルも公園も作りが独特で猥雑なニオイのこのあたりに一度だけ飲みに来たことを思い出した。
野暮用を終えて独特で猥雑なビルのまわりを歩いていたら、海辺のカフェのような飲食店を発見。こんなところにこんなお店があるんだ、としげしげと眺めたら既視感。
外装も内装もきれいになっているが、つくりが明らかにあのとき来た焼鳥屋さん。コの字のカウンターのみのとても狭いお店で、フンド氏とふたり、あの角の席に座ったのだ。
私たちを除く他のみなさんは常連さん。しかもそのスジの人、もしくは元そのスジの人たちばかりで気まずいことこの上なかった。
軽く飲んで帰ろうかと目で合図していると、私たちを囲むように両隣のおじさんたちが刺青自慢を始めた。私の隣の痩身のおじさんは興にのってシャツを脱いだ。俺の昇り竜を見せてやるよ、との言葉につい横を見たら、しわしわの竜のようなものが背中一面でしょんぼりしていた。笑い出しそうになるのをフンド氏に制されて必死でこらえた。
昇り竜じゃなくて下がり竜じゃねぇかよ、とダミ声で笑うフンド氏隣のおじさんに、痩せちまったからなぁ、と悲しげにシャツのボタンを留める下がり竜のおじさん。目と声に特徴のあるフンド氏がお勘定を、と言った途端に静まり返る店内。
それからどうなったかは覚えていないが、今ではこんなおしゃれなカフェになっていますよ。

2020年9月14日月曜日

九月場所初日

酔った勢いで約束した「帽子の会」で飲み散らかして、気付けば布団の中で目覚めた朝。ドレスコードのある集まりは楽しいが、なぜこうも飲みすぎるのか。

濁った頭でしたくをして国技館へ向かう。九月場所初日はもう始まっているし寄せ太鼓も聞こえる。
照ノ富士や豊昇龍や照強や霧馬山や竜電や北磻磨や若元春を応援しなければ!呼出の邦夫も!ああ忙しい、と鼻息荒く歩いていたら応援タオルを忘れたことに気付く。がっくり落ち込むが気を取り直して豊昇龍の分を入手し握りしめた。
今場所は横綱土俵入りがないのがさみしいが、初日なので優勝旗の返還や新たな優勝額のお披露目もあって新鮮。照ノ富士が膝にテーピングしていない姿を見るのも新鮮だった。
今場所のお目当ては特に、新入幕の豊昇龍。初めての幕内土俵入り姿を見て感激した。仕切りとか、たまに叔父さんにダブって驚く。大声が出せない今、タオルがあって本当によかったとしみじみ。
返り十両の北磻磨もかっこよかった。途中まで応援している関取が全員白星だったので気をよくしていたが、この番付では照ノ富士は序盤が厳しい。でもケガだけはしないでふんばってほしい。

先場所より人出が少なく感じた国技館。でも先場所よりさらにいろいろが改善されていて苦労が忍ばれる。今場所も無事に15日間が終わりますように。