2020年12月4日金曜日

縁起ものとおくりものフェア

まじめな夜ふかしをして一服しようとベランダへ出たら、向かいのマンションの何部屋かに明かりがついていた。
みんなこんな深夜まで何をしているのかな。私はチクチクいろんな顔をつくったり来年の手帳をつくったりしてたんだぜ、ワインもほとんど飲んじゃったけど酔ってないんだぜ、と自慢したい気持ちで一服。
12/12から甘夏書店さんで行われる「縁起もの贈りものフェア」。何をつくるか決めたのが前日で、前日は「ニューねこ正」でむしがれいで飲んでしまったのでこの日から始めたのであった。
「縁起もの贈りものフェア」
期間 12/12(土)~1/23(土) (定休日 火・水)
※冬期休業12/28~1/7

時間 12~18時(17時以降の会計は1階)

   店内と一階入口甘夏書店屋台

※通販あり(12/14~旧正月2/12頃)

これで翌朝、紅しょうが天そばをキメることができたら言うことなし。

2020年12月2日水曜日

私がover the sunになったよ

どうしても行きたくない労働の飲み会を当日ずる休みするという手でぶっちぎったことをいろんな友だちに話したら、ネガティブな気持ちは免疫力を下げるらしいよとひとりの友だちに言われて納得。どうやって行かずに済むかを相談した幼なじみに、行きたくない飲み会でコロナに感染したらイヤでしょうと言われてずる休みを即決した私は間違っていなかった。おかげでいいことがいっぱいあったしね。
そして今度は労働後の会社での軽い飲み会もぶっちぎった。今回は何も言わずしずしずと退勤。どうしても参加したくなかったらなにがなんでも参加しないという強い意思が大事、と助言してくれた友だちと、仕事(労働)の飲み会には参加しない主義なんです私という姿勢を普段から見せるといいよとの友だちの助言が生かされた。
誰とでも仲よく、つまらなくても笑顔で、なんてしないで好きな人とだけ好きなことだけをしようと改めて決意したその日は予約していた資生堂ギャラリーへ。
私にはさっぱりわからない展示だったが、以前「記憶の珍味」を観に行ったときの香りが強く残っていたのでマスク越しにそれを堪能した。この香りのためだけにまた行くのもいいかもしれない。それから穴子をめざして「おいてけ堀」へ。
最新号の「味覚春秋」と「花椿」をのんびり読みたかったから。
もとはフンド氏の父上が通っていた「おいてけ堀」は、大好きなフリーペーパーを読みながら酒を飲むのに最適だ。自宅だと他に読みたいものがあるから。

好きな場所を選んで行けるようになったのは、ついに本物のover the sunになったからか(オジサンかもしれないけれど)ようやく好きなもの・大事なものがわかってきたからか。ちょっと遅かったけれど、これでもいいのだ。

2020年11月29日日曜日

私の髪が赤いうちは

「サロン・ド・こけし」のマダムの助言もあり
美容師さんに完全におまかせしている赤毛。
もう長いこと赤毛なので自分では馴れているが、人ごみの中で友だちから声をかけられたり夜の皇居ランで桜田門で待ち合わせた友だちから暗闇でもわかるよと言われたり、半年に一度ほどしか行かない酒場で会釈する程度の仲のお客さんから終電近くの両国駅前で声をかけられて、なぜわかったのかと訊ねるとその赤毛だよと言われたり、はたまた絵描きの友だちの個展を初めてのまちの喫茶店へ観に行くも彼女の都合で会えなかったときにそこの店主にこれ彼女からとおみやげを渡されてなぜわかったのですかと訊ねたら赤毛のイラストレーターだと聞いてと言われたり、他にもいろいろあって、いつの間にかトレードマークになっていたことに驚く。
これではうかつに酔って千鳥足で歩いて躓いたり犬ねこに色目を使ったりできないなと思いながらもまた近所を千鳥足で犬ねこに色目を使う日々なのであった。

2020年11月28日土曜日

ホットチョコレートでSeasons Greetings'20

急にいただいた仕事が終わって、それは最後の最後までは私はやらなかったのだけれどとにかく無事完了したので、久しぶりにミートソースをていねいにつくってからPUNPEEの配信ライブチケットを買ってお天気のよい中引きこもる。

PUNPEEのライブは本当によかった。デコレートしたロンドンバスで移動しながらライブするなんて、すばらしいアイデアだなぁ。途中、澤部渡さんの「遠い春」で涙してしまった。
バスの車内も外装もカッコよくてライブも楽しくて目が離せなかった。

先日の無印良品でのつながる市で出会ったオーストラリアのホットチョコレートを啜りながら堪能してふと気付けば陽が傾きかけている。お天気のよい休日に引きこもっていたなんて、と思ったがよい休日には違いない。
近所の友だちからまたまた家から出てきたというワインをもらいに出かけて
先日ベランダから落としたのちに行方不明になったものの代わりの新しい物干し竿も手に入れた。

2020年11月27日金曜日

パワースポットは国技館と台所

興奮と熱狂の大相撲11月場所が終わった。
二度目の観戦は応援タオルを持参するのを忘れたことに気づいて売店前で歯噛み。家に帰れば豊昇龍・照強・霧馬山・照ノ富士がいるけれど、竜電を追加。
ぼんやりしていて、呼出の邦夫をチェックするのを忘れて落ち込む。啓輔と利喜ノ丞、そして先場所から気になっていた行事・木村吉二郎は目を皿のようにして見たからヨシと・・・できないが仕方ない。
それにしても国技館は、特に2階は何度来ても鳥肌が立つほど興奮するなぁと毎回同じことを思う。パワースポットってこういう場所なんだろう。

以前よくおじゃましていたアンティーク屋さんへ。
イベントのお誘いをいただき、よもやま話に花を咲かせる。好きなものの話をするのは愉しくて、酒場へ移動したくなった。
思えばここで出逢った黄色のホーローの鍋からホーローが気になり始めて、大きな皿や洗面器、小さな鍋など少しずつさまざまな国のホーローが増えていった我が家。この日はポーランド製の大きな茶色のやかんに心を奪われた。
帰宅途中にどうしても「おいてけ堀」に行きたくなったので、ちょっとだけよ。
席につくなり美人女将が、穴子入りましたよ、とささやいた。
かたわらのホーローのやかんの入ったバッグをなでて、最新号の「銀座百点」をめくりながら穴子を待って酒を啜るしあわせな時間。
なんていい日なのだろう!

帰宅してていねいにやかんを洗って黄色のなべと並べてコンロに置く。
翌朝コーヒーを淹れるためにキッチンへ立って見たその姿は思わず笑みがこぼれたほどだった。なんてすてきな私のやかん!
とはいえ大きいやかんなのでお湯を沸かすついでにゆで玉子もつくったりして。
あの黄色のなべでジャムなんか作ってほしいわ、とアンティーク屋さんの店主に言われたが、今そのなべにはおでんが入っております。

2020年11月18日水曜日

両国のひと/R.Y.O.G.O.K.U.

友だちとの皇居ランの待ち合わせ時間より早く到着したので、ひと足お先に一周することにした。
ゆるやかな上り坂にさしかかってふと気付いた。この日はCreepy Nutsの武道館公演ではないか。歩道橋を渡ってまっすぐ行けば武道館だ。そういえば以前、用もないのに皇居ランの途中で武道館へ行って怖い目に遭って尻尾を巻いて帰ってきたことを思い出したが、この日はCreepy Nuts初の武道館公演だし、せっかくだからピーナッツ族でも見てこようとまた寄り道することにした。

リニューアルした武道館。ライブ前のわくわくする熱気とざわめきが伝わってきて満足して引き返す。どんなライブになるのかな、と緊張感も高まるがそもそもチケットを取ってさえいなかった。

彼らがゲスト出演した木村拓哉のラジオで、それは武道館公演の数日前だったが、ぶれずにRHYMESTERの話をしたのちにかけた「グレートアマチュアリズム」と武道館前日(当日?)に自身のラジオでかけた同曲に胸がいっぱいになった。チケットを取ってさえいないのに。

武道館公演後の彼らのラジオを聞いたら、DJ松永が思いのほか号泣したと言っていた。
なぜか「情熱大陸」の映像が浮かんできて、さらに以前ラジオでかけただけで松永が嗚咽したRHYMESTER「K.U.F.U.」のイントロまで頭で鳴り始めて目頭が熱くなった。

以前のように、チケットを取ってライブハウスで好きなミュージシャンのステージを観たいと思っても今はかなわぬこと。通勤途中や帰宅途中に爆音で好きな音楽を聴いて気分を上げるしかない。
A面でしっとり
B面でダンサブルに楽しもう。


2020年11月16日月曜日

「はとエアライン」にのって

 「みちくさウルトラマラソン」に出場する友だちの応援のために、というよりそのメンバーの中のひとりの実家の民宿でおいしい魚を食べるために、初めてのまちへ。
本人とそこに宿泊した数人の友だちによると、とにかく品数と量がえらいことなので完食した人を見たことがないとのこと。舟盛りなど脇役扱いだという。しかしそんな話を何度聞いても、私の食欲を舐めてもらっちゃ困るぜと実は自信をもっていた。

早朝出発時には何も食べず、現地でお蕎麦を食べて喫茶店でウインナコーヒーを飲み
まちをぐるぐる歩いてお店の方と立ち話をし、通常はバスで行く道のりを徒歩で進む。山道のトンネルで立ち止まって人魚の描かれた内壁を微笑ましい気持ちで見るも、よく見たら老婆のようだし妖怪にも見えて震え上がった。昼間でよかった。

予想時間より大幅に早くゴールした友だちと途中でDNFにした友だちをねぎらい、ハプニングをものともせずゴールした鉄人を迎えて民宿へ。温泉付きの旅館のような民宿でいざ、宴のはじまり。
結局、前評判どおりどれも美味しくて迷い箸しながら食べきれなかったごちそうを横目に酒もほどほどにしておやすみなさい。

パジャマにコートをはおって行った朝の海岸で最高級の貝殻も見つけたし本も一冊読んだし、気楽でよい旅だった。