2022年9月28日水曜日

君の人生はもっと気高いはず

相撲三昧、酒三昧だった9月、ちょうど相撲観戦と重なってとても行きたかったライブに行けなくてがっかりしていたら、初めて単独でそのライブに行った幼なじみから熱気の伝わるメッセージ。
しばらく聴いていなかった大好きな曲を聴きたくなって久しぶりに聴くと、タイトルのフレーズに涙がぽろり。何度聴いても涙がぽろり。

いつもの朝
いつものおしゃれ親子の子どもがいなくてびっくりするも
翌朝にはおめかししていつもの場所にいてひと安心。ひとりで散歩にいくなんて。

甘夏書店さんで行われていた手ぬぐい展は延長期間も終わり、楽しくつくったねまちの手ぬぐいも完売したとのこと。なんてありがたいこと!
手に取ってくだすった方、お問い合わせしてくだすった方、お買い上げくだすった方、みなさん本当にありがとうございました。
これからも、季節に関係なくちびちびつくっていきます。
あたしはサンマがいいわ!

2022年9月14日水曜日

まだ温かかったホットドッグ

酒場で知り合った友だちから呼び出されて「おいてけ堀」へ向かった夜。
実は朝から「おいてけ堀」に行きたい気分だった。
長崎の旅から帰ったので話をしたいとのこと。その子がその日着ていたシャツの柄にもしやと訊ねると、おすすめした長崎の古着屋さんで入手したとのこと。波佐見焼のピアスとも合っており彼女によく似合っていた。
明日も仕事だから早く帰ると言い合っていたのに結構飲んだ翌日は朝から初めての病院へ。長い長い時間待ってくたびれ果てて診療が終わり、一丁そばでもすするかと病院を出ようとすると入口に素敵なレストラン。
半日ほど座っていただけだが頑張って待ったしと迷わずイン。クラシック音楽が流れる優雅なレストランで優雅にオムライスを食べた。

それからてくてく東大の辺りを歩いて根津神社で今月の花御札を手に入れ不忍池の蓮を見て、この日が誕生日のフンド氏にホットドッグを買わなければと思ったが、南船橋のIKEAは遠いなぁと新宿のIKEAへ行ったら、なんとそこにはホットドッグがなかった。さんざん考えて新宿駅の中のお店を思い出して向かうも、ビールが美味しそうでつい立ち飲み。まだほかほかと温かいホットドッグを早くフンド氏にと一気に飲み干して家路を急ぐと「ニューねこ正」のお兄さんが暖簾を出しているところだった。毎度、と言われたので後で来ますとあいさつして帰宅。まだほんのり温かいホットドッグをフンド氏に差し出して「ニューねこ正」へ引き返した。
美人女将の目の前のお気に入りの席でひと心地。
美人女将が、フンド氏さん最後にここへ来たときあの席でさんまを美味しそうに食べてたねと言ったが、ああそんな時期だったかもと記憶をたどるも思い出せず。
いつも飲んでばかりだからよ。あたしもさんま食べたい!

2022年9月2日金曜日

鬼が餅(あも)つく

もう何回読んだか覚えていないほど読んでいる田辺聖子の短編「鬼が餅(あも)つく」。

結局男が自分のことばかり話してるじゃんと鼻で笑ったがその男の気持ちはよくわかる。それはノスタルジーでもなく記憶を掘り起こすための会話でもなく、とりとめのない、でも大事な話。誰かとそんな話をしながらのんびり飲めたらと思っていたら、酔いがまわった頃に現れた顔見知りのおじさんとそんな話ができた。
それはトンカツ。それとオムライス。
どこそこのあれが美味しいなどとグルメな話ではなく、自分の好きな食べ方と作り方について思い付くままに話し合った。

別の日、年に一度ほど会う友だちと何年ぶりかの皇居ラン。3人のうち私ともう1人がMINATOシティハーフに抽選で当たったためもう1人を付き合わせての練習会。
夜の皇居はしっとりしていて気持ちがよいのだけれど、どうも疲れるイメージしかなくて気が進まず、3人とも嫌々ながら走り出したがぺちゃくちゃ喋っていたらあっという間に一周。
あまり酒は飲まない友だちとご飯を食べながらまたぺちゃくちゃ。酒は飲まずとも話は弾んで、気持ちも身体もすっきり。
とりとめのない話ができる友だちがいてよかった。
ばかあさんは、いつもとりとめがないでしょう?

2022年8月29日月曜日

匂いについて

たまには走りますか、と家を出るも予想通りほぼ歩いていると向かい風にとても濃い匂いが乗ってきた。決してよい匂いとはいえないが知っている匂い。なんだっけこの匂い、と振り向くと大きないちじくの木。戻って見上げたらたくさんのいちじくの実が実っていた。

午前中、労働先で一服しているとなんとも懐かしい匂いが漂ってきた。階下の西安料理のお店からだ。香港へ遊びに行ったとき、朝粥のお店から漂ってきた餅米のような甘い匂い。仕事をサボって中華街へ行ったときにも同じ匂いを感じた。

東京湾納涼船でのクルーズ(という名の飲み放題)に誘われたとき浴衣姿の若いお嬢さんたちを見て友だちが、若い子の浴衣姿はいいよねぇ、それに比べてほら、あのおねえさまたち、なんか古い匂いがするよね、と言うので鼻をくんくんしたがわからなかった。かばんを開けて財布を探そうとして気付いた。もしや、このポプリ(確かに古い)の匂いのことか。
一昨年気に入って使っていた香水は線香の匂いがすると言われ、ずっと探していてようやく見つけたお気に入りのポプリは古い匂いと言われ、自分の感性に自信を失くした。
それに比べてあたしの香ばしい手の匂いときたら!

2022年8月23日火曜日

まぬけなマジックアワーと大人の夏休み

いつもは乗らない電車に乗って途中下車した労働帰り。
よく知っている街なので迷わず歩きだすと、ビルの谷間から夕暮れどきのきれいな空が見えた。マジックアワーだ。きれいだなぁ、とうっとりしながら角を曲がると知らないお店が建ち並んでいた。さらに角を曲がるともっと知らないお店。
しばらく来ないうちにずいぶん変わってしまった。懐かしいお店が一軒もないなんて、としんみりしながら歩くもどうも様子が違う。全く違う出口を出て逆方向に歩いていたのであった。

翌日はラン友さんたちと花小金井からブルーベリー&武蔵野うどんのLSD。
駅前の「ブルーベリー栽培発祥の地」の碑に驚き、-18℃のフローズンブルーベリーのおいしさに驚き、サイクリングロードの心地よい日陰ときれいな花に話は弾み、気付けばただのお散歩になっていた。
ぶどうや梨、りんごやキウイフルーツなどの木が生い茂る小道を抜けて酒蔵に到着。
汗だくでまだ青い杉玉をいくつも見ながら酒蔵見学をして待ってましたの試飲タイム。最初こそ味について話していたが途中から好きな酒ばかり飲んで居酒屋状態に。絞り始めのあらばしりは知っていたけれど真ん中の中取りと最後の「せめ」というのは知らなかったなぁ。
それぞれ気に入ったお酒を買って酒蔵を後にし、武蔵野うどんのお店へ。引き戸を開けるとそこには4人のおばあちゃん。どこから来たの、武蔵野うどん初めてかい、肉うどんがいいよ、酒蔵行ってきたのかい、開けて飲んでもいいよ、と畳み掛けられおすすめをいただくことにした。
田舎の親戚の家に来たような懐かしい座敷に座ってずいぶん遠くに来たような気がするね、などと話しているとあっという間にうどんがやってきた。女の子はかぼちゃの天ぷらサービスよ、ほらこれもどうぞ、と野菜の天ぷらなどの他にもきゅうりの漬けものも。手打ちのうどんもつけ汁もとてもおいしくて、おいしいねと念願の武蔵野うどんを啜っていると聞き覚えのある電話のベルが鳴った。黒電話であった。
まだ現役なんだね、と驚いているとほら、と今度はじゃがいもの煮っころがしが。これもとてもおいしくてお腹がいっぱい。お勘定の段になってその値段にもびっくり。やっぱり私たちは時空を超えて昭和の時代に来てしまったのかと不思議な気持ちでお店を後にした。
それから東村山駅前でけんちゃんの銅像を拝み、だいじょぶだぁまんじゅうなどを手に入れて電車に乗ってさようなら。
お風呂に入って、まだ時間が早いしお店も開いてないだろうからここで軽く飲もうかと乾杯してふと気付くと夜が更けていた。5時間以上経っていた。
やっぱり私たち、今日は時空を超えてしまったんだね、と酔っぱらいランナーたちはそれぞれの帰路についた。
早く帰るって言ったのに!

2022年8月18日木曜日

ぺろりべんとうの手ぬぐい

ばかあさん、あんなに時間をかけてつくった手ぬぐいのことをもう忘れたの?
あたしがお水をこぼしたり絵の具をつけたまま走り回ったりしてお手伝いしたのに、もう忘れたの?
次の手ぬぐいに取りかかるって息巻いてたのに、連休中は遊びまわっていたわよね。

誕生日までには、と思っていたのに誕生日には海へ行ってうなぎとなすとハガツオという旬の短い魚のおいしいランチを食べて、「喫茶ニャーゴ」で寒天を食べてきたので
さらに数日かけて完成。

「本と手ぬぐい7」は甘夏書店さんで8/27(土)まで。
五十の手習いを見に、ぜひお出かけください。
実は友だちが結構出かけてくれたみたいでとてもうれしい。

夏休みはかこさとし展に感動したり久しぶりの友だちと飲んだり飲まれたり朝の築地でどしゃ降りに見舞われたり台風が来ているからと早いうちから飲んだりちょこっと走ったり「サロン・ド・こけし」できれいにしてもらったり
憂鬱な連休最終日は必ず会おうと約束している友だち夫婦と3人でフンド氏に会いに行ってからあちこち歩き回ったり。幼なじみからの通称おかん便の夏野菜などでぜいたくな毎日。過ぎてしまえばあっという間だけれど、楽しい休暇だった。

2022年8月1日月曜日

続・ばかあさん

うだるような暑さの日に出掛けたくはなかったが、見たい個展の最終日だったのでかなり久しぶりの鎌倉へ。
小町通りと反対側の通りは閑散としており、かき氷屋さんが客引きをしていることにショックをおぼえた。以前はよく仕事をサボっては歩いた道、お店こんなに少なかったかな、海は賑わってるんだろうななどと思っているうちに会場へ到着。タコの絵はやっぱりすてきだった。夏の夜の海など、この方の描く絵は夜はもちろん昼間でも森でも海でも静かだ。暑さとタコの絵にぼーっとなって、甘いものは食べないのにドーナッツをひとつ求めてしまった。
本当は鎌倉文学館など行きたい場所もあったけれど、鎌倉野菜の産直所できゅうりと水茄子、そして市場でお弁当の箸とサンドイッチを買ってさようなら。

手ぬぐいの続きを描こうとさっさと帰宅して、まずは水ナスを浅漬けにして今夜のお供にと肩にかけていたエコバッグを見やると、ない。エコバッグがない。電車の中に置き忘れたのかと忘れ物係へ問い合わせのメールを送ってひと息つくと、急に思い出した。乗り換えの駅でそばを食べたときに変わってるなあと思った棚に置き忘れたのだ。
あわててお蕎麦屋さんに電話してうんざりする暑さの中また家を出てトボトボ歩いて電車に乗った。約1時間かけてお蕎麦屋さんに到着し無事に受け取ったエコバッグの中をのぞいて、ずいぶんお高いきゅうりに水茄子に箸にサンドイッチだこと、とため息をついてまた1時間ほどかけて引き返す。
帰宅後、少しだけでもと描いた手ぬぐいの絵は本当に少ししか進まず。
それでも浅漬けにしたきゅうりと水茄子はとてもみずみずしくておいしかった。
実は行きの電車の中で軽く目をこすったときにコンタクトレンズまで落としたらしいわね。