2020年9月10日木曜日

太陽にほえろ!

フンド氏の誕生日は、休みをとっていつもの場所へ。
海以外に目当てのなにかがあるわけではないけれど、なんとかのひとつ覚えみたいにそこへ行きたくなるのだ。
小さめのかばんに本を入れて、朝からなにも食べていなかったのでめずらしく駅弁をキメる。
ずっと前から気になっていた小さめのトンかつ弁当。ずいぶん昔からあるお弁当らしく簡易な包装にも掛け紙にもひとめぼれした。もちろんとてもおいしくて、本を読んだりうとうとしているうちに、あっという間に到着。
着いたらまずは駅のテラスで一服することにしている。ずいぶん暑いなと空を見上げたら、ぽつりぽつりと降ってきた雨が激しくなった。雨雲が去って足が勝手に喫茶店へ向かう。海へ行こうと思っていたのにな、と思ったがフンド氏が行きたがっているのならと従うことにした。

以前読んでいた見知らぬ人のブログを何年かぶりに見てみたら、その人はつい最近突然パートナーを亡くしていた。その人は外食産業の仕事をしておりブログにもあちこちのお店の食べものや自宅でつくった料理などがならんでいたが、それを続けながらもパートナーへの思いもあふれている。食べものは何を食べたかではなくて誰と食べたかが大切だと、またきちんと仕事をしつつ感情を文章にすることができるなんてすごいな、と心から思った。自分にも、お店のいつもの席で涙を流すような素直さがあったら、と後悔するも今は目先の寒天。いつもの席などあるはずもないこの喫茶店では春はいちごのケーキ、その他の季節は寒天と決めている。そして帰りにコーヒー豆を挽いてもらうのだ。ここのコーヒーは家で淹れてもすぐにこの喫茶店の様子がありありと浮かぶ独特な香り。
あとは海へ行ってパン屋さんでフンド氏のホットドッグを手に入れて帰るだけ。レンタサイクルを漕ぐ元気もなく日傘をさして海岸へ出ると、沖が緑色に光ってとてもきれいだった。
しばらく海岸を歩き雨に2度降られて、途中でいちじくを手に入れてさようなら。

パン屋さんがめずらしくお休みだったので「ニューねこ正」の焼鳥を持って帰ろうと思ったのに、フンド氏の父上の行きつけだった「おいてけ堀」の暖簾をくぐってしまった。
気分よ気分、といつもの肴で軽く飲る。誕生日のことさえ忘れて気分よく帰った翌日はいよいよ「ニューねこ正」へ。北海道のほやがあったのですかさずご指名。焼いた赤魚が来て堪えきれず枡酒にチェンジ。ソロ活動するようになって干物などの魚を自宅で焼かなくなった。魚は大好きなのにな、としみじみ味わう。
そういえば外のあれ、気付いてないでしょうと急に大将に言われて外のサンプルケースを見ると、はたしてそこにはなつかしのマッチが。ずっと前から飾っていたとのこと。知らなかった!
おみやの焼鳥とともに渡された焼いもが温かくてうれしかった。

とはいえ、美人女将と話していたのは「太陽にほえろ!」のことばかりだったのだけど。

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