2020年4月13日月曜日

見せてみな 素敵なツラを

ブローチの納品がいったん済んだ翌日、なんだか遠出したい気分になり「ニューねこ正」の美人女将に以前教えてもらったすごい松の木があるお寺までお散歩ジョグ。
隅田川を背に旧中川、荒川、新中川、江戸川を渡ってついに到着したそこには、見たことのないものすごく立派な松の木。
松の木の横綱であり国の天然記念物とのこと。
ほうほう、とぐるりと一周まわるとあちこちに早くもあやめが咲いていたのでこの辺りに菖蒲園があったことを思い出して江戸川の河川敷へ。ラジコンカーを走らせる青年やバレーボールをする親子など。中でも一心にあかつめくさを摘んでいる母娘が気になり、集めた蜜を吸うのかしらと想像しながらすぐに到着したそこにはまだ葉っぱしか生えていないあやめと菜の花畑。種類が違うのねと納得して帰路につくも、もしや藤の花が咲いているのではと思い寄り道。目当ての場所の藤はまだこれからだったが
一本路地を入るとそこには見事な藤棚。

こんな時間は久しぶりで、満足して長風呂ののちに友だちに借りている本を読んでいるうちにおやすみなさい。
この日もなかなか好きな顔に出会うことができた。

2020年4月12日日曜日

ねまちのブローチ

とりつかれたようにつくっていた例のモノをようやく納品しに行ってきた。
好きな顔ばかり集めた「ねまちのブローチ」
下手の横好きかつ自宅にあるものだけでつくったので低クオリティは否めないが、好きな顔がこんなに集まるとうれしくなる。
(当初の予定だったビーズは思ったモノができなかったのでやめた)
本来は先週から始まるはずだった宵湖舎KABEギャラリーでの合同展示は、予定を4/18から秋頃まで延長。
(自宅にスキャナーがないもので写真ですんずれいします)

この日は自宅から歩いて宵湖舎へ向かい、自室の掃除をしていた友達から泡盛の一升瓶が出てきたんだけどいる?との連絡があったので歩いたことのない道を歩いて向かう。一升瓶への道すがら、またもや好みの顔を発見してやる気になった。
好きな顔を絵にして刺繍するという作業は、せっかちな私にはぴったりだ。あの顔とこの顔、もしかして同じ人が描いたのかな、などと考えながら仕上がりを待つのは楽しくて、一度手を出すと止められない。新しい顔を探しに出かけるのも楽しい。

2020年4月6日月曜日

やめたらおしマイケル

こんなときになにもやることがなかったらと思うとゾッとするが、幸いやらねばならないことがあってその日はひきこもった上に深夜まで作業に没頭した。
自分なりにいい、と思えるモノができて酒も飲まずに午前さま。作業前に送ったメッセージに義兄から返信が来たのも午前さま。元気がなによりだ。
翌日はていねいにつくったミートソースでブランチをかました後に作業に必要なものを求めて歩き回ったが、必要以上なものまで見つけたせいでテンションがぶち上がり、必要なものを手に入れたというのに作業もせずに深酒。26時に起きて聞きたいラジオがあったので布団の中で夢うつつで聞いた。

やらねばならないモノは規定数以上できているし期日には間に合った。でも止まらなくてまだまだつくっている。ワシャ止まると死ぬんじゃという勢いでこのままつくり続けよう。

2020年4月2日木曜日

すべってころんでまた明日

郵便物を受け取りに本局へ向かうもこのご時世で受付時間が変更になっておりむだ足をふんだ帰り道、こんなに派手に転ぶ中年をみたことがあるだろうか(いや、ない)と通行人に問いかけたくなるほど実にド派手にすべって転んだ。
以前やはり本局へ行った帰りに寄った親戚の家のような小さな飲み屋さんは赤ちょうちんに灯りが灯っていてホッとした。
 あいさつだけでもしたかったが、これから入手しなければならないモノがある。また必ず来ますからね、と心の中でつぶやいて雨の中を急ぐも目当てのお店は閉店しており、酒場のパトロールに予定変更。その道すがらにスローモーションで宙を舞ったのだ。幸いあたりに人はほとんどおらず、すぐに立ち上がって歩き出すと両方のこめかみに激しい痛みが走る。ぶつけたのはおしりなのだが、ずっとこっていた肩までなぜか痛み出した。
人間のカラダって不思議、なんて思いながら、夜なのに完全に目が覚めた。

フンド氏の父上行きつけのお店はがらんとしていた。
びっしょり濡れたコート(特におしり)を脱ぎながらお品書きを見ると、穴子が登場していたのですかさず注文。穴子ありますよって言おうと思ってたんですよ、と美人女将が笑った。
帰り道に入手したフリーペーパーを読みながらこの春初めての穴子を大事にいただいていると、まだ早い時間なのに自分以外にあとひとりしかお客さんがいないことに気付いた。テーブル席にも小上がりにも普段のような気配はあるのだが、誰もいない。あとひとりのお客さんを目の端にとらえてマイペースで飲むもフンド氏に口を酸っぱくして言われていた禁断の最後の客になってしまった。
暗い話はしたくない。美味しかった穴子を褒めたたえて帰ろうと思っていたのに、しっとり濡れたコートをはおったとたんに口をついて出たのはさっき転んだ話。おしりが割れました、と言わなかっただけえらいぞ自分。

2020年4月1日水曜日

歌ってる場合ですよ

熱しにくく醒めやすい性質でも継続できているものがあるとしたら、それは晩酌。
美味しいものがある好きな酒場で、もしくはいただきものや自分スペシャルなおつまみを肴に自宅で。

今は自宅でひとり晩酌するのは気が滅入るので、いつもの酒場をパトロールすることになる。つらい現実も人と話すことで少し気持ちが落ち着く。さらに帰宅後も軽く仕上げの一杯。酒量が増えた。
 このお店があるからこの街に住み続けている、そういうお店のすべてが今は苦しんでいる。
いざとなったらテイクアウトだけやるわよ、大丈夫、うちは美味しいから、とさりげなく言った「おいてけ堀」の女将は正しいし強い。
 いつものごとく前夜の酒で重々しく迎えた朝。プール道具の入ったバッグにつけたままのバッジをじっと見る。ずっと昔に帰り道で見つけた缶バッジだがやけに目につく。
髪を乾かしながら、やはりずっと昔に香港で見つけた木製のツボ押しからなぜか目が離せなくなる。壁に留めた小さなエプロンやキッチンにひっかけてある洋梨のようなマスコット、それと先日見せてもらっていたく感激した友だちのこけしコレクションも急に気になり、狭い家の中を確認して回る。ついに降臨したか神。

そういえば今日はあの曲の配信とMV公開日だ。
https://youtu.be/2HzD2DFMAvc
朝の忙しい時間だが少しだけRadikoを止めてMVを観る。
やけに印象に残る「Fresh!」の文字のおかげか、この親子のせいか、重々しい朝が少しだけ軽くなった。

2020年3月31日火曜日

まだイケる まだまだイケる

うつうつとした気分に追い打ちをかける知らせを食らって、なにかがぷつっと切れた。
どうにもやりきれない気持ちを少しだけ落ち着かせてくれるのは、いつものラジオ。楽しかった週末の生配信を思い出すうちにライトアップされていない桜が一瞬きれいに見えた。
少しだけ時間に余裕のある朝、ふとこの道を行ってみようと思い立って適当に信号を渡る。ここを行けばあの道に出る、ということは今朝は、ずっと気になっていたあの小さなお店の立ちそばをキメてやるぜと意気込んで歩く。
果たしてそこは外観どおりの店内で食券はなく、注文するとのんびりした声のおばさんが光の早さでハイおまたせ、とおそばを差し出す。お祭りで食べるようななつかしいおそばをすすると最後に太いうどんが一本出てきた。


ようやくとりかかった作品は出来がひどくて、焦りを通り越してがっかり。
なにかがぷつっと切れそうだけれど、まだ始まっちゃいねぇよ、って思いたい。

2020年3月30日月曜日

酒と泪と総選挙と「現実」

愉しみにしていたというより心の支えにしていた「R31RHYMESTERクラシックス総選挙」は、興奮と爆笑と涙で夢から覚めたかのように終わった。

スタート時刻ちょうどに届いたずっしり重い箱は、一緒に観る(行く)はずだった幼なじみからだった。
始まったと同時に固まる画面にパニックになったが、この時間のために用意した白ワインを開けつつ箱の中身を確かめると、たくさんのおつまみに野菜に雷電ビール、そして備蓄できる食糧の数々とともにマスクと消毒スプレーが入っていた。ここで涙腺がゆるんだうえに膀胱が破裂しそうになり、早くお礼を言いたいのにあたふた。
終わったあとに怒濤のメッセージを送りつけ、ありがたいという気持ちより迷惑しか与えていないことに気付く。総選挙の夢を見ながらのうたた寝から目覚めて激しく反省。


前夜、わけあって勝どきからえんえん歩いて今週2度めの「おいてけ堀」へ汗だくで登場すると、そこにはようやく会えた仲良し社長・専務コンビ。
既にできあがっていた社長と専務はとにかく仲がよい。
関西出身のこのコンビの話しぶりは田辺聖子の小説に出てくる丼池の繊維会社(もしくは金物会社)のオフィスのよう。しっかりごちそうになってしまい、今度はどこそこへ行こやとお誘いいただいたが、果たして覚えていらっしゃるかどうか。


伸びすぎた髪を「サロン・ド・こけし」の姉妹店でカット&カラー。
髪が伸びすぎたから行ったはずだが、お店に着いてみるとそうでもない気がする。陽当たりのよい席で仕上げてもらいながら鏡を見ると、恐ろしい「現実」が光で飛んで見えず。いつも最後に撮ってもらう写真もステキ加工のため「現実」は写っていないが、帰りに寄ったデパートのお手洗いで「現実」を見ることになる。ヘアはばっちりなんだけど素材がねぇ。