2020年6月9日火曜日

ホストクラブの楽しみかた

コロナがいよいよ深刻になる手前に会ったきりの友だちと長電話。
出るわ出るわ愚痴と不安。よく喋る。聞いてほしい話があったが聞き役に徹することにする。

話は行ったりきたりで結局コロナ。そして話はコロナからホストクラブに。先日久しぶりに電話で話したフンド氏の従兄弟ともホストクラブの話題になったが、互いに行ったことも行く予定もないのでその話はすぐに終わったことを言うと、私は若いころよく行ってたよ田舎のホストクラブ、との衝撃の言葉。
彼女とホストクラブがまったく結びつかず、よく行ってたってことは愉しかったの?何を話すものなの?と訊ねると、説教だよ、のひとこと。説教?ホストクラブで説教?

私にとってのホストクラブは「すべすべ温泉ねこぞの」と
「おいてけ堀」。
どちらもホストはねこや犬だが、すばらしく美しいホストたちが手厚いおもてなしをしてくれるのがたまらない。おさわりOKだから、たまにマウンティングされるのも許す。実生活でもマウントをとられてばかりだとねこや犬にもわかるのかなぁ、などと無駄にへこむのはやめて今宵もホストクラブへ行こう。

「ニューねこ正」にかぎる

どれぐらいぶりかわからないほど久しぶりに皇居へ登場。
ひと気の少ない日比谷公園を横切って桜田門へ向かうと、今までに見たことのないほど少ないランナーたち。待ち合わせより早く着いたのでソロで軽く一周すると、意外にカラダは軽かった。
二周めは友だちと話しながらゆっくり走り、焼鳥屋で大急ぎで飲んで食べてさようなら。営業時間が短縮されているからだが、私にはこの方がよい。それにしても焼鳥はやはり「ニューねこ正」にかぎる。
ここ数日とある問題で悩んでいたのが、憑物がとれたかのようにすっきり解決。
その夜は「ニューねこ正」にいたのだが、おいしい焼鳥などをいただいた直後になぜかクソまずい焼鳥を食わされるはめになりせっかくのねこ正の余韻がとんでしまったことが遠因で問題は解決。
後日改めてソロで「ニューねこ正」へ。美人女将の目の前の席に座って、コトの顛末を聞いてほしかった。しかし、今日のは美味しいよ、といわれたかつおがそれはもうおいしくて、板さんが添えてくれた皮の近くの身を薄く削いだものにも悶絶するうちに話すのを忘れた。焼鳥だけでなく、やはりすべては「ニューねこ正」にかぎる。

2020年6月5日金曜日

傘を忘れたことを忘れた

満を持して「ストレイト・アウタ・コンプトン」を観て、思いがけずタイムリーな映画をチョイスした自分に驚いた。引き込まれずにいられなかった。明日はきっとお久しぶりねの朝ソバをキメることになるだろうと思ったがその通りだった翌朝。
紅しょうが天そば一点勝負!と店内に入ると、入れ替わりに店を出る客あり。それはハトだった。
なにかいるの、とおばさんに言われたのでハトが、と答えるとハトはゆっくり歩いて出て行った。そういえばあなた、傘忘れていかなかった?とおばさんが指さす方をみると、たしかに先日行方不明になった自分の傘。あれからかなり日にちが経っているのに覚えていてくれたとは。
この朝の紅しょうが天そばはいつにも増しておいしかった。

2020年6月4日木曜日

ハセガワさんはいなかった

前夜に観た映画がなんとも薄味だったので、翌晩は久しぶりに「おいてけ堀」へ登場。
そういえばしばらくソロ活動をしていなかった。たまには旅の本なぞ読みながら飲るか、と縄のれんをくぐるとそこには飲み仲間・常連さん・顔見知りの面々。必然的に相席となり、本は1ページもめくらずにぎやかな酒席となった。そういえばたいていこんな感じだったな、と数か月前までのことを思い出す。

ハセガワさんがあのときさ、と不意に隣のテーブルの会話が耳に飛び込んできた。
このお店でたまに耳にする「ハセガワさん」の仲間たちか。肝心のハセガワさんは今日もここにいないようだが、どうやら好人物のようで同じハセガワとして鼻が高い。

ハセガワさんが亡くなってもうじき15年か、とつぶやく声が聞こえた。そうか、ハセガワさんはもういないのか。こちらのハセガワは5年経ちました、と心の中でつぶやいた。

15年経っても話題の中心であるそのハセガワさんの人望たるや、大変なものだ。お目にかかってみたかったなぁ。

2020年6月1日月曜日

現実逃避

旅先の食堂で目にした懐かしいドラマが気になって、労働から帰るなり三話まで視聴。
週末は酒を飲みすぎて海で遊んでたらふく食べて
おっとその前に大切な問題が発生してずっと頭の片隅で考え続けながらもラン友からのランのお誘いをありがたく受けたりしつつ実家から送ってもらった巨大なズッキーニを炒めたりして、三話まで視聴したのだ。

昔のドラマは中身はもちろんのこと、景色が当時を思い起こさせるものだからたまらない。ツヨシくん元気かなぁ。雨の井の頭公園といえばツヨシくんと行ったあのステキカフェを思い出すなぁ。でもカフェの名前忘れちゃったなぁ。

今夜はここまで。
問題は山積だけれど、悩みすぎて疲れたから今夜はこのまま寝るから、と食べきれなかったズッキーニに語りかけながら風呂に向かうのであった。

2020年5月27日水曜日

カモたちよ

たまに飲みに出かけても酒はほどほど、しかしとにかく食べ過ぎるクセがついたので、これではイカンと走りに出た。
前に行った松の木の東の横綱にごあいさつしてから橋を渡って千葉県は市川市の看板を見てさようなら。
帰り道は気になっていた親水公園をパトロール。細長い川に沿って走っていると一羽のカモが並走していた。
ほぼ同じペースでしばらく走ると川はふたまたに分かれた。あなたは右に私は左に、ふり向いたら負けよ。

心なしかペースアップした後ろ姿を見送っていると小さな橋の下へもぐった彼もしくは彼女がものすごい勢いでこちらへ飛びだした。と同時に小さな毛玉が何個もはじけた。
いくつもの毛玉、それは子ガモたちであった。
達者でやるんだよ、とそのせわしない毛玉たちと彼もしくは彼女たちのうしろ姿を見送った。

2020年5月18日月曜日

FSDで始まり黒革の手帖で終わる

我慢ならなくて、ブローチをたくさんつけたバッグで妄想旅行へでかけた。
きれいな海岸を思う存分歩いて最高の貝殻を拾い、春のケーキを食べてコーヒーを味わい、びわも入手した。
たいへん満足したがそのあとは酒という感じではなく、それなら映画でもと所定の位置に座るもフリースタイルダンジョンに夢中になり挙げ句懐かしいMVなぞ見続けて目が疲れた。寝るか、とぼっちゃん椅子で本棚を見ていたらもう何度も観たDVDが目についた。
気付けば終いまで観てしまった「黒革の手帖」。本当に観たかったのは「ストレイトアウタコンプトン」だったのに。
その晩は、やはりというかなんというか、わけのわからない夢を見た。