2022年6月9日木曜日

近くで祝ってるわ

ねまちが1歳になった。

前夜は「サロン・ド・こけし」の女主人と「BAR GABGAB」でおいしいハイボールといちじくのおつまみで楽しい時間を過ごし、帰宅してねまちと遊びながらその瞬間を待った。

爪切りをしてもらいに病院へ行くと先生が、この子はペットショップで、でしたよねと言うので、いえいえ野良ですと応えると、えっこの子が野良してたんですか、だってどう見てもサイベリアンよと驚いた。そうなんです、前にサイベリアンに似てると先生が仰ったので調べたら確かによく似ていてジャンプ力がすごくて、あっ今日で1歳なんですと畳み掛けると先生はへぇ、信じられない野良だったなんてとしきりに首を傾げていた。ねまちがなんでも構わないがなぜかうれしかった。

ねまちのちょっといいごはんを求めて走りに出たが、そういえば今月の花木札をもらっていなかったと思い出して根津神社へ向かった。途中、気になったお蕎麦屋さんに寄ったらとてもいいお店でうれしくなり、不忍池ではもう咲いていたくちなしの花の匂いをかいだりあじさいを見たりして到着。6月の竹の木札と薬玉の木札も手に入れて、ねまちのちょっといいごはんのお店へ。

1歳になったんだと思ったときから松任谷由実の「誕生日おめでとう」のフレーズが頭を回った。
1歳1歳ってうるさいわね!

2022年6月7日火曜日

意地でも公園

一日中雨の予報、しかもかなりの大雨と聞いてはいたが、先日の雨の公園ランチの様子を見たくていそいそ出かけた昼休み。
こんな寒くて大雨の日でも傘を差してお弁当を食べている人はいるのか、と思ったらやはり誰もいなかった。少し歩くだけで水がはねかえりパンツの裾がびしょびしょになるほどの雨降りだもの。屋根があっても濡れてしまうもんね、と納得したが持ってきたお弁当はどうする。

公園の入り口でしばし考えて、唯一屋根のあるモニュメントなのか物置なのかわからない建物へ向かった。なんとか濡れずに座ることのできるスペースを確保してお弁当を広げた。こんな日に限って短い丈のパンツにスニーカーソックス。寒い。公園を行きかうまばらな人々を震えつつ眺めながらも、前夜ていねいにつくったお弁当がおいしい。
ふと気づくと少し離れた隣におじさんが立っていた。ちらちらと見ると立ったまま何かを食べているもよう。仲間であった。心強くなったが立ち食いおじさんはいつの間にかいなくなっていた。

その晩のランの練習会になっても雨が止むことはなく、霧雨と小雨の夜の赤坂をみんなで走った。夜の豊川稲荷はずらりと並んだ提灯がきれいでアトロクがオンエア中の赤坂サカスは裏の路地からお邪魔した。この晩走ったメンバーが実はラジオ好きということがわかってうれしかった。アフターは酒場でサッカー観戦。酒場全体がスポーツバーのようで懐かしかった。

翌日は午後から小雨の予報。小雨ならば当然公園でお弁当でしょうとおかしな耐性がついてしまった梅雨入り初日。
雨傘ばかり使ってるから日傘を「ニューねこ正」に忘れたことも忘れてたのよね。

2022年6月1日水曜日

初夏をあきらめて

今週に入ってから、私の大の苦手のバンドの曲がラジオから流れまくっている。
労働しているビルの真隣は工事中で騒音がひどく普段はラジオなどまったく聞こえないのに、騒音が途切れるほんのわずかな時間にあの苦手な声が聞こえてくる。自分で騒音を出したり早く工事を再開してくれと祈るしかなく毎日が修行のよう。

いつもの公園でお弁当を食べ終えたら、シロツメ草の花の匂いでむせかえった。先日は久留里で草刈りをしているところを通りかかって青臭いなつかしい匂いを胸いっぱい吸い込んだ。
夜中ふと目覚めると枕の横にねまち。横向きに寝ていて寝返りを打とうとすると背中にねまち。朝方ベランダの窓を開けろと小さな声で鳴くねまち。
ラジオからあの苦手な声が聞こえると、春の草のいい匂いとねまちの柔らかい手ざわりを思い出して現実逃避。この声を聞くことなく、好きな音楽だけ聴いて四六時中いい匂いの中でねまちと遊んで暮らせたらなぁ。

やはり宝くじを買うべきか、と先日の街ランでラン友さんと話したことを思い出す。
引っ越しも断念したし、さえない初夏だ。

2022年5月30日月曜日

休日の特別なランチと「森の時間」

もしかしたら走る気になるかもしれないとランの格好で家を出るも、あっという間にお蕎麦屋さんにインした休日。
九条葱を山盛りにした冷やしたぬきそばのおいしかったことよ。それから「喫茶ニャーゴ」で豆をひいてもらいながら先日行った霞ヶ浦の話をすると、茨城県は多くの野菜が生産量日本一であることを教えてもらった。
誰も宣伝しないから知られていないけれど、ブランドかぼちゃなんかもあるんですとのこと。そういえば秋田の友だちも同じことを言っていた。実は納豆の発祥地は茨城ではなく秋田だが県民性なのか誰も主張しないので茨城に譲っていると。しかしこの話は議論を呼びそうなのでこの日は黙っておいた。

甘夏書店さんで開催されていた「手描きのブックカバー展」が終わり、搬出に向かった。久しぶりの甘夏書店さん、ブックカバーは引き続きネット販売してくださるとのことでありがたい。そして来月の楽しそうなイベントや川の向こうのパン屋さんの手拭いがかわいいらしいこと、さらに畏れ多くも今回のブックカバー展でご一緒したあるイラストレーターの方の、もう終了したかもしれない展示の話をしたら、その展示が明日までということを教えてもらった。しかもその展示をしているブックカフェの店主さんの話や美味しいチーズのこと、駅前にある湧水が実に美味しいことなどを聞くうちに、これも何かの縁と、ちょうど何も予定のなかった翌日に行くことを決めた。
弾みがついて川の向こうのパン屋さんへ走って手拭いを買い、コーヒー屋さんに教えてもらったハワイアンなイベントで竜眼ジュースを飲んで帰宅。
夜は「ニューねこ正」で年に数回、東京場所の際に顔を合わせる大阪のママちゃんと遭遇。とてもかわいらしい白鵬の大ファンのマダムとはこの日初めてゆっくり話してその行動力に驚いた。先日美人女将に熱海はいいですよと言われた翌日に一泊でひとり旅をしてきたそうで、ねえ写真見てと言われて覗き込んだスマホにはこの日断髪式だった豊ノ島のマスコットが揺れていた。
それから隣の席のおじさんとも盛り上がり、二軒隣のバーで3人で乾杯。途中、なんだろうこの3人、とおかしくなった。

翌日は予定通り千葉県は久留里のブックカフェへ。
のんびりしていたら行きの電車に乗り遅れ、乗り換えた高速バスでは珍しく車酔いして昼過ぎに到着。商店街の中で下車してしばし呆然と立ち尽くす。楽しそうなお店がたくさんある!
少し歩いてお目当ての「TIDE LAND BOOKS」の扉を開けると、いろんな食べものの濃い匂いで満たされていた。入口近くのカウンターでひとり静かに本を読んでいる男性のほか、ほどよくにぎやかな店内と本の数々。絵画展「森の時間」はちょうど案内されたテーブルの壁から展示されていた。この方の絵は初めて見たときからいいなぁと思っていたが、先日友だち夫婦に連れていってもらった松山庭園美術館でのこの方の作品との偶然の出会いから、もっと好きにになった。それにしても美味しかった地元の玉子とチーズだけを使ったカルボナーラ。あっという間に食べ終えてしまった。食べ終えてからもまた改めて作品を見て歩きポストカードを選んでいると、今日はご本人が在廊しているのでサインもしてもらえますよ、と店主がにっこり。はたしてひとり静かに本を読んでいたのがご本人であった。
急な展開にしどろもどろになって結局伝えたいことの1/10も話すことができず、それでも親切に話しかけてくだすったカイズケンさんは絵の雰囲気とぴったりの方だった。
後ろ髪を引かれながら駅へ向かうと先ほど気になったお店の数々。しかし満腹と満足でもうおなかがいっぱい。また次回にしよう。
駅前の湧水を汲んで飲むと、本当だ、本当に美味しい。ボトルに詰めた水は帰りの久留里線の中でちびちび飲んだが、前日カフェikkAさんで手に入れたケニアの紅茶を淹れたら美味しいだろうと思いついてあわててふたをしめた。
「森のパフェ」って絵だったかしら、あれいいわよね。あとわたしにそっくりな子の絵もよかった。

2022年5月27日金曜日

金曜日には特別なランチを

東京駅から乗った電車と並行して走る新幹線の行き先を見たら「修学旅行」と書いてあった。貸切の新幹線であった。東北方面から来て品川で下車するのかな、と考えながらじっと車窓を見ていると、こちらに向かって手を振る子たちがちらほら。楽しんできてね、と小さく手を振り返した。
金曜日の天気予報は雨。弁当は作らず、どこかのお店へ食べに行こうとどしゃ降りの中あてもなく歩くとペルー料理のお店を発見。発見というのは嘘で本当はずっと以前から気になっていたのだが感じのよいお姉さんにどうぞと言われて入ってみた。2種類のランチメニューのうち、チキンと野菜のパエリア、そして紫とうもろこしのジュースを頼んでお店を見回した。
新橋にありながらここだけはゆったりした静かな時間が流れている。ほどなくしてやってきた私のランチはとてもおいしくて、ナイフとフォークがうまく使えないほど大きなチキンは手掴みで食べた。小さな器で出されたにんにくの特製ソースもおいしかった。紫とうもろこしのジュースをのんびり味わいながら、これから金曜日のランチは特別なものにしようと決めた。
わたしのごはんにはかつお節をもっとかけてよね!

2022年5月17日火曜日

傘も差さずに弁当

先月からお昼は外で食べることにしている。
普段はお弁当を公園で
雨の日はお蕎麦屋さんなど。
今日は曇りで午後からぱらぱら雨が降るとラジオで言っていたが、お昼に外に出るともう降っていた。雨を凌げそうな場所を思い出して向かうと、やはりその場所は濡れていなかった。鬱蒼としげる木々の下でお弁当を開いて箸をつけると顔のまわりがうるさい。やぶ蚊だ。移動したいがこの場所以外は濡れているので続行。食べ終えて気付くと少し離れたところにやはりお弁当を広げている女性がいた。心の中で会釈してさようなら。
いつものあの公園でお弁当を食べている人たちはこんな日はどうしているのだろうと考えていたら、そのいつもの公園が見えてきた。雨は一向に止まないが、多くの人たちが傘を差してお弁当を食べていた。
そこまでして公園で・・・食べたいですよね!と心の中でみなさんに会釈した。今度はこの先輩方を見習って雨の公園弁当をやってみよう。
やめてちょうだい!

2022年5月16日月曜日

大相撲五月場所 中日

幼なじみやそのまた友だちなどと何年かぶりに相撲観戦の前日は、酒の欲しくなるお店で軽くビールでランチ後、ぶらぶら歩いて東京で一番ハイボールのおいしいお店でひと休み。
ずっと来たかったお店だったので店内を眺めまわしてレモンの香りを吸い込んだ。このお店はおつまみもとても魅力的なのだが、数時間後に「ニューねこ正」に集合するのでぐっと堪えた。
「ニューねこ正」のファンであり美人女将のファンである幼なじみとその恋人とでこの日に行きますと伝えてはあったが、場所中で競争率の高いカウンター席を特別にとってくれていたのはありがたかった。さらにかつおの腹身を焼いてこっそり出してくれたのもうれしかった。

翌日はそれぞれの時間に場所入りしようということで呼び出しの邦夫目当ての私は少し早めに出かけたが、この日初めましての方々のひとりが9時には来ていたと聞いて驚いた。たまにしか来ることのできないみんなを付き合わせるのは心苦しかったが、邦夫の美声をわかってくれて鼻高々。
席に戻りどうでもいい情報をみんなにいばりくさって解説しているといつの間にか幕内土俵入りに続いて横綱土俵入り。今場所は照ノ富士の土俵入りを見ることができてよかった。

持参した応援タオルの数が多すぎて追い付かず隣の席の人にまでタオルを持ってもらったり、これ同体で取り直しじゃないの、とか今のは負けだったの、とか驚いているうちに中日の取組も弓取式も終了。照ノ富士弁当は見ることさえかなわず、はね太鼓に急き立てられてさようなら。

この日、最初にチケットを頼んだ方(知り合いのお友達)がわざわざ席まで来てくださって初めまして。結局チケットは完売だったので自力で取ったのだが、知り合いからメールアドレスを聞いただけだったこの方、大きなショルダーバッグ(お菓子がいっぱい)とレジ袋、右手に栓抜きを持って現れた。コップを席に忘れてきちゃったのよ、と持ち上げたレジ袋には瓶ビールが入っていた。

取組以上に印象に残ったのは言うまでもない。
豊昇龍の一番はもやもやしたよね~。
でも、帰りにばったり会った正代をにらみつけちゃダメよ。