2020年5月13日水曜日

東京ヘリポート

起きるなり海を見に行くことに決めた休日。
暑くなりそうだぜ、と思っているうちにどんどん暑くなってきた中を走り出した。
数週間前に見たブラシの木はほぼ満開で花が重そう。私のカラダのようだ。
人っこひとり歩いていない道路を走ってお目当ての東京ヘリポートに到着。
霞んで見えなくてもその気になれば見える気がしないでもない房総半島は左前方か。静かで気持ちよいのでマスクを外してしばし海を眺めた。
歌でも歌っちゃおうかなぁなんて気分よく写真なぞ撮っていたが、あとで写真をよく見たら、日焼け中の殿方が!どうりで私を追い越して走っていった人がびっくりしていたわけだ。
二度ほどヘリコプターが飛び立つのを眺めたのちに帰路についた。

その晩は営業再開した「おいてけ堀」に全員集合。
みんな元気そうで、なによりここの再開を願っていた人たちと愉しい酒席をもつことができたのがうれしくて飲みすぎたのは当然のこと。

2020年5月3日日曜日

ガリーボーイ

先日もランニングウェアに着替えて出かけたが、ほぼ歩いて帰ってきた。
収穫は、何軒めかの森鴎外の居住地跡を通ったことと西新橋のスナックでもなかなか聞くことのできないクオリティの「人生いろいろ」をギターの弾き語りのおじさんと通りすがりのおじさんに励まされながら歌うおじさんを見たこと。

その翌日はずっと観たかった「ガリーボーイ」を観た。自宅でPCで映画を観るのは初めてだったが我ながらチョイスがよかった。ムンバイのスラムの中の青年からわきあがるリリックが!
映画館で観たかったけれど自宅だと酒も肴も追加できるし一服にもお手洗いにも行けるし踊れるしたまに出てくる耳の垂れた山羊にこのかわいこちゃんめとつぶやきながら目尻を下げることもできる。

HIPHOPは生きざまだとジェーン・スーが言っていたことを改めて理解して砕けるほど膝を打ったがそれにしても酔いすぎた。

2020年5月1日金曜日

海を見ていた午後

行き当たりばったりでいこう、とランニングウェアに着替えてひとまず家を出た。
木場公園であやめの匂いをかいでから青看板を見て適当に進み、夢の島公園へ。
早くもブラシの木の花が咲いていた。
先日遠くから見た東京ゲートブリッジをもっと近くから見たくてひと気のない倉庫街をひたすら進むと
初めての角度から見る葛西臨海公園。
誰もいないのでマスクを外すと、ここは厳密にいうと川だが海の匂いがした。
お目当ての東京ヘリポートはあと少しのはずだけれど、まだ先は長そうだ。
お楽しみは後日にとっておこうと帰路についた。
海を見ることができてうれしかった。
ブローチも少しだけ増えた。

海からの帰り道、中東系のハーフと思われる幼い男の子が自転車にまたがってこちらをじっと見ていたのでマスクをつけているのを忘れて笑いかけて通りすぎると、走ってるの?と声をかけられた。そうだよ、とふりむいて応えるとしばらくして、ランナーなの?との声。またふりむいて大きくうなずくとしばらくして何事か叫ぶ彼の声が聞こえた気がしたがもう姿は見えなかった。

2020年4月27日月曜日

夢で逢ったんです

あまりに変わりばえのしない毎日なので、たまに夢を見るだけで幸せな気分になる。どんどん幸せのハードルは下がっているが、悪くないと思う。
それなのに、ああそれなのに、なんの夢だったのか忘れてしまった。夢なんてたいていどうでもよいことが大半なのに今は悔まれる。こうなったら途中からねつ造して楽しもう。
見ためも香りも大好きなしろつめぐさの花輪をいくつもつくって遊んだり
撮った記憶のないお好み焼きの写真を見て、その前に食べたシャトーブリアンの味がよみがえってきたり
今年も近所にへびの観音様が一本だけ生えてきたのを確認したり
少しだけブローチが増えていたり。


そうじゃなくて
私が見た夢はたしか憧れのあの人が白衣を着ていて、着ていて、着て・・・いたっけ?

青森の朝

幼なじみは先日2度めの宅配便を送ってくれた。
遠く離れた友だちも近くても会えない友だちも心配して連絡をくれた。
みんな同じ思いをしているのに、ありがたいなぁとまた深酒。酒に疲れてきたのではなかったのか自分。
この日は気になっていた工事中の新しい道をのこのこ進むと、築地大橋に出た。写真を撮りあう男女などを何も考えずにじっと見ていると、無言で川やペットショップのウインドーを見るだけの新さんを思い出す。

翌朝のradikoのエリア設定は青森になっていた。
起きたときにはヒロシが、いつもの試食ができなくなったとさみしそうにつぶやいていた。セブンイレブンの健康によいおかずなどを、美味しいとむしゃむしゃ食べて次のコーナーになっても食べ続けて完食するヒロシ、嫌いじゃなかったけど仕方ない。
ヒロシの番組は国内はもちろんかなり広いエリアで放送されている。さらにこの日は青森のラジオCMなど聞くことができて、ほんの少し未踏の地を垣間見た気がしてありがたい。

2020年4月23日木曜日

なににも追われていない毎日

労働には行っているが気持ちはいつも休日。
平日は新しい道を探して歩き、本物の休日も新しい道を探して歩いたり走ったり。
いつものブルドッグ親子がいつもより距離をとって並んでいるのを発見。
この親子はいつもおしゃれで大事にされている。
この海(正確には中川)の向こうにはついこの間まで気が向くと出かけていた房総半島があるのだなぁと土手に座って眺める。

またある日は靖国通りをひたすらまっすぐ進んで以前よく行っていた新宿のライブハウスあたりをしみじみながめて戻った。
人気のない靖国神社でマスクを外すと、木のいい匂い。ごぶさたの神保町古書店街は何店舗か営業していて思わず立ち止まって物色を始めそうになったが、まだ家には読みかけの本が何冊もあるのだった。
酒に疲れてきた今日この頃、たまには腰を据えて本を読もうと帰り道を急ぐ。

2020年4月16日木曜日

今宵またなにかに夢中になれば

この日は特に行きたい場所が思い浮かばず、百花園まで走ろうと家を出た。

早くも飽きてきたこの道、せめてもと一本ちがう路地を行くも気付けば歩いていた。以前はもっとつまらない河川敷などを毎週のように走っていたが、走ることのどこがそんなに楽しかったのか、熱しにくく醒めてしまった今となっては当時の自分が他人のよう。
たどりついた百花園は休園中。こうなったら意地でも庭園に行きたくなり、先日偶然知った野草園を目指して走りだした、いや歩きだした。
たどりついた野草園は休園日。しかし転んでもタダでは起きたくない。帰り道は料亭が立ち並ぶあたりや老舗の和菓子屋の精巧につくられたお菓子の牡丹などをほうほうと眺めて歩いた。勇ましくランナーの格好こそしているが、ただの散歩者であった。
今宵はなにを肴にしようかと冷蔵庫に頭を突っ込んでしばし思案。
ハンバーグが食べたくなって材料は用意したが急にやる気が失せた。あれほどていねいにつくった餃子も食べるのは今ではない気がして冷凍中。
こんなときは冷蔵庫の掃除に限る!とあれこれ取り出すうちに、今は休業しているいくつもの大好きな酒場のメニューが食べたくなって真似してみたら思いのほかおいしくできて創作意欲が増す。
おまけに読み始めた本の作者がなかなか好感の持てるおじさんでこちらも酒の肴にぴったり。
この晩もワインは一本空けてしまった。