2020年12月30日水曜日

年の瀬に驚愕連発

いつもフリーペーパーを読むために行く「おいてけ堀」へぶらり。
この日は休みで年賀状を出すためだけに出かけたのでメイクもしておらずきったねぇ格好をしていたがまぁ誰も見ていないしと三杯めを飲んでいたら、ひとつ挟んだ隣の席のおじさんがおもしろくてつい笑ったのをきっかけに話が弾んで、そうしたらさらにひとつ向こうの席の方にあなたいつもすました顔で本を読みながら飲んでるよねと言われ、マスターには他所のお店で楽しそうに飲んでるのを見かけたよと言われ、恥ずかしくて規定量の三倍は飲んでしまった。意外に人は見ているのだなぁと反省。
その翌日は今年最後の「ニューねこ正」でしっぽり。
数年前に本店「ねこ正」へ寄ったときに、ひとりで来て最古の常連さんばかりのあの席に座るなんてすげぇ女だなと実は噂になっていたと聞いて驚愕。意外に人は・・・以下略。
それから気を取り直して駅前で一服していたら、そのバッグ、TBSラジオのアトロクのやつですよね、俺も聞いてますと言われてまたもや驚愕。使いなれたバッグだから気にもとめていなかったが結構汚れていた。人って案外・・・以下略。

いろいろ驚愕しているうちに年の瀬。
今年は今までにない大変な年だったけれど、それでも結構よい一年だったなぁとポストを開けたら大きな郵便。友だちからの湯たんぽであった。
うれしくて2軒目(自宅)で飲み上げたのは言うまでもない。

2020年12月28日月曜日

走り納めはいちごトレイル

友だちに誘ってもらって、大好きなマザー牧場でのいちごトレイルへ。女子力の高い友だち(男性)が全て手配してくれたはとバスで快適に出かけた。

朝日のまぶしいアクアラインを抜けてマザー牧場に到着すると小さな茶色のアルパカが出迎えてくれた。しかしアルパカはおしりをなでると臭いツバを吐くらしいので見るだけにしておいた。
ウッドチップでふかふかしている上に心臓破りの急坂まである起伏に富んだコースを本来は4周して計20km走るのだが、給水所でお目当てのいちごを食べたらあんまりおいしくて大きいの小さいのを交互に食べて友だちみんなと合流すると止まらなくなり、ねえシープショー見たりこぶたレース見たりしたいよね、ジンギスカンもゆっくり食べたいよね、せっかくマザー牧場に来たんだもんと意見がまとまり1周で終了してまたいちごといちごケーキをいただいて途中離脱。

レース前のこぶたのかわいさに魅了され、羊のショーではマイペースな世界中の羊の紹介のあとに、汗だくのお兄さんにまったく協力せずに毛を刈られてヤギのように変身した羊のあまりのやる気のなさに大笑いして、菜の花畑を眺めてから暖かいコテージでゆっくり着替えてジンギスカン。ビールで乾杯してワインまで飲んでおいしい野菜と肉を食べているうちに出発の時刻に。時間泥棒が現れたらしい。
それから満腹でバスに揺られてお風呂に到着。
海を眺めながら気持ちよく湯に浸かっていると周りにいた人たちがいなくなり出発の時刻が近づいていることに気付く。ここにも時間泥棒が現れた。
はとバスのガイドさんの声に目覚めると窓の外には東京タワー。なんて完璧な1日だったんだろうとみんなでチョコレートドリンクで乾杯してよいお年を。
5kmしか走っていないのと温泉に浸かったおかげで疲れもなく、楽しい休日だった。
怒涛の年末に向かう前に、いつまでも起きていた師走の夜。

2020年12月25日金曜日

地口のマッチ

ラジオでの話題から無性に聴きたい曲が浮かんだのでラジオを中断して聴いた。
この季節に「Winter's Tale」を聴くのはいつ以来かな。特に甘酸っぱくもない大昔のクリスマスパーティを思い出して、マスクの中で大口を開けて歌いながら大股で歩いた。
別の日、やはりラジオを聞いていて無性にあの曲が聴きたいと思っていたらその曲「板の上の魔物」がかかった。その時の気持ちよさといったらない。もちろんマスクの中で大口を開けて歌った。
また別の日、またもやラジオを聞いていたらその日は少年隊特集。特に思い入れもないので聞き流していたら、オープニングでかかった「仮面舞踏会」に耳と心臓を持っていかれた。こんなにカッコいい曲だった?筒美京平さんの曲だったんだ!懐かしいのではなく新鮮。
おまけにゲストのニッキが面白すぎた。

ところでようやく出来上がった地口のマッチ、うれしくて写真に撮らずに甘夏書店さんへ送ってしまった。

ずっと好きだった地口行灯。
初めて出逢ったのは北千住だったか。それを話したら友だちが足立区立郷土博物館で行われていた展示を教えてくれて、さっそく出かけたのは紅葉したきれいな落ち葉がしきつめられていた頃。そこで展示を見ていなかったらこのマッチは生まれなかった。
地口とはだじゃれのような言葉あそびのこと。
その地口に合わせた絵を描いた行灯が地口行灯で、絵馬や凧などの職人さんたちが古くから伝わる地口絵をさらさら描いて行灯に仕立て、初午祭に稲荷神社で飾られる。
偶然初午の日に稲荷神社を通りかかって見た地口行灯は圧巻だったなぁ。
夜たまたま通りかかった別の小さな稲荷神社で季節外れの地口行灯を見たときは、夢のようでひそやかでなんともよいものだった。
本来の地口はことわざだけではなく歌舞伎役者の名前や当時流行っていた芝居の台詞など現在では首をかしげてしまうものも多いので、今回は意味がわかるものと自分で考えただじゃれで作った。
もちろん縁起ものなので、よろしかったら甘夏書店さんへどうぞ。
ねまちのマッチのお店の方にご登場願ったものもありますよ。

2020年12月24日木曜日

おかん箱とRHYMESTERのライブ哲学

幼なじみから「おかん箱」が届いた。
まるで母親からの荷物のようだと幼なじみの彼氏が言っていたから「おかん箱」。
しかし極上のりんごや長芋や大根など母親が送ってくれそうなもの以外にもスゴくて、今回はまさかのいちごのワインまで入っていた。このワインは地元の友だちが指を赤く染めながらひとつひとつていねいにヘタを取った辛口ワイン。師走にお目にかかれるなんて。
本当は会って顔を見て声が枯れるまで話して一緒に飲みたかったな、と思ってふと気づいた。もしかして一緒に飲むつもりで用意してくれていたのではないか。
幼なじみの家で大騒ぎしながらKING OF STAGEを観る日がそう遠くないことを信じて、おかん箱の中の宇宙麵のようなパッケージのクラッカーに手を伸ばした。

うたた寝から目覚めると、いつの間にか干しいもにまで手を出していたことに気づいて驚いた。

次の日はある意味クリスマスプレゼントである「KING OF STAGE RHYMESTERのライブ哲学」が届いて、おつまみを食べ終えてからちょっとだけよ、と読み始めた。
前日にラジオで予習した通り画期的な本で、なによりおもしろいのでページを繰る手が止まらない。お手洗いも一服もしないでほぼ読み終える寸前でいったん休憩。一気に読んだらもったいない。
今年もたくさんのすてきな本に出逢ったけれど、こんなに一気に読んでしまう本はなかなかない。ものをつくるすべての人に、というか普通に生活する上でもためになるなんて。
なによりよいプレゼントだったが、サイン本を注文したつもりがカバーを外したり裏返したりして探すもどこにも見当たらず、んもう、どんなマニアックな場所にサインしたのかしら、と読了後に再度隅々まで探すも見当たらず、メールまで確認したところやはり注文したのは通常本だったことに落胆。

2020年12月21日月曜日

ねまちのヒレ酒

「深川福々」の配布であちこちで油を売った後は、エジプトに続いて今度はスペインへ。
両国駅で待ち合わせて乗り換え一回でスペインへ行けるとは便利な世の中になったものだ。というのはウソで、ご近所の飲み友だちの好い人が切り盛りしているスペイン料理のお店がすっかり気に入ったのでお願いしてまた連れていってもらったのだ。
この日も珍しくて美味しいお料理とワインを堪能してクリスマスのチキンまでいただいて当然のように2軒めのバーへ。ここも友だちの行きつけだったお店だけれど私は2度め。なのにバーテンもマスターもなぜか私を覚えていたので、さては前回なにかやらかしたかと思ったら、当時観たばかりだった映画「相撲道」を全力でおすすめしていたらしく、私も覚えていなかったディテールまで他のお客さんに話してくれた。
気を取り直して飲んだカバランはとても美味しくて、次にいただいた天使の分け前という名のバーボンですっかり酔った。
翌日は嫌々ながらジョグに出かけて寒さに凍えてお久しぶりねの酒場へ。そこでマスターからごちそうしてもらったふぐのヒレ酒が最高だった。なにが最高って「ねまち亭」のマッチであぶったヒレ。
何杯飲んでも香ばしくておいしく、何よりこんな風に使ってくれてるのがうれしくて、またもや飲みすぎたのは言うまでもない。

2020年12月18日金曜日

きっとクリスマスも二日酔い

久しぶりの早朝そばをキメたこの日は二日酔い。
紅しょうが天そばください、と酒臭い息で言うといつもは無愛想なそば屋さんが、あたしとおそろいだ、と自分のまかないの丼を指差した。頭が濁っていてほんとだ、としか言えずにいると、こういうのって家では作れないでしょう特に紅しょうがはさ、これからどんどんそばのおいしい季節になるよねぇとにこやかに話す姿にも、えへへとしか返せなかった。ここの紅しょうが天そばが一番好きです、と言いたかったのに。

前夜「おいてけ堀」で改めて読み返した「それぞれのそれぞれ」がとてもよくて思わず熱燗に切り替えそうになったのをぐっとこらえた。
えらい。
帰宅後にご近所の飲み友だちからの誘いに応じてまた酒場へ出かけたのもまあヨシとして、ここまで飲んでおいて家でまた飲んでしまうというのはいったいどういうことか。それで二日酔い。
そういえばクリスマスが近づいているのだった。
クリスマスの贈りものは、甘夏書店さんの「縁起もの贈りものフェア」でどうぞ。

2020年12月16日水曜日

バンドマンにセクシーサンドを

朝、同じ場所でパンを食べている妙齢のお兄さんがいる。
いた、と横目でチェックしたり今日はいないのかと思ったり。なぜこんなに気になるのか、それはオーソドックスなモヒカンとオーソドックスなバンドマンのファッションに、学生時代に憧れていた往年のパンクバンドの匂いを感じるから。
長年パンクバンドを続けていて、ライブのときはモヒカンをビンビンに立てて爆音でギターを弾きながら大きな声で叫んでいるんだろうな、今はライブが出来ないだろうから昼間は働いて夜は曲作りしているのかな、そのパンを食べ終えたら袋をくしゃくしゃに丸めてタイトなジーンズのポケットにねじこんで、すぐ近くの喫煙所で一服してから仕事へ向かうのかな、仕事はきっときちんとやる人なんだろうな、などと想像しながら通りすぎる。
その妙齢のバンドマン(と勝手に設定している)は通り過ぎる車を睨みつけながらいつも菓子パンのようなものを気持ちいいほどがつがつ、むしゃむしゃ食べている。
その姿を見るたびに、私のバッグに入っている「おはよう!商店」の朝食を教えてあげたくなる。セクシーサンドなんていかが。