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2018年10月15日月曜日

心は、ごはんのようなもの

思いがけず、女子会(の、ようなもの)2DAYS。

歳の離れた友だちのお宅へお邪魔して、遅くまでチョキチョキちくちく。
あっという間に、懸念だったものができ上がっていく。
歳こそ離れているが、彼女とは同じような境遇にあるので、作業しながらぶつぶつぼやいていると互いに「わかる!」ってことばかり。
しまいには口調が荒くなって、「ばかやろう」「なめんなよ」「ふざけんなっつの」と、悪態つき大会に。

ひと段落して、彼女がほうれんそうを指さして「次はごま和えつくってね」との指示。
おくちに合いますか?と聞いたら「ちゃんと主婦やってたのね」と彼女。
なんとも落ち着く、たのしい晩ごはんだった。



べつの日。
閉店間際の「喫茶ニャーゴ」へコーヒー豆を買いに行ったら、とても混んでいた。
急いでいなかったので注文はあとまわしにしてもらって、くるくる働く店主の仕事ぶりを眺めたり、外へ出て近所をぶらぶらしたり。
戻って店主と長話。
サービスしてもらったしっかりめのコーヒーを啜りながら、さようなら。
いつもの窓辺に、その夜はふたりの犬。
コーギーの氷のような目がおかしくて笑いを堪えながら、次の場所へ。
作業を終えて、ごはんでも、と「ぺろりレストラン」。
ふと気づけば、この夜も女性のみ。
めずらしい!

境遇や年齢はそれぞれだけれど、現状全員ひとりもの。
ひとりものが4人そろうと、揚げものが食べたくなる。
よって、おもうぞんぶん、揚げものナイトとなった。
いいんです。
昼間、因縁の地まで走ったのだから。

2018年8月7日火曜日

テーブルのある暮らし

忙しくない週末のために
ていねいにつくる、ミートソース。
それだけで満たされていたのに
テーブルのない暮らしって、かなしいものなのね。

友だちが送ってくれた、めずらしい野菜。
バナナピーマンや、ピンキーとキラーズ(トマト)、大きいなす。
頭をひねってお料理して
ワインなぞ用意して
読みたい本もスタンバイ。
こんなにステキなラインナップなのに
テーブルのない暮らしって、かなしいものなのね。

日曜日に我が家にやってきた、お待ちかねのテーブル。
あの、オモシロがにじみ出ているお兄さんが、運んでくれたテーブル。
受け取ったあとに、着ていた服が後ろ前だったことに気付いたけれど
まあいいさ。

その晩は、いつものお店にも行かず
ぶらぶら散歩もせず
どすこいドリンクには目もくれず
そば屋で一杯、のお誘いも断り
いつもよりていねいに弁当をつくったりして
読みかけの本をめくりながら
ワインなぞかたむけて
バナナピーマンのマリネをつまむ。

たまにテーブルを撫でたりして
ほどほどに酔っぱらった。

2018年8月1日水曜日

夢で逢えたが

花火の日の両国は、
早い時間からそわそわしていた。
すでに焼かれた焼き鳥や焼きそばが山積みになり
鮎の塩焼は満員電車のように炭の中に林立、
きゅうりやビールはたくさんの氷で冷やされ
早くも浴衣でめかしこんでやってきたひとたちや
警備にあたる警官や警備員、町内会のひとたちで
たいへんにぎやかだった。
もちろん私も、焼きそばを昼食とした。


その夜は、なじみのお店でのんびり飲み、
テレビで花火大会が始まったのを確認して勘定を済ませた。
店主にいってらっしゃい、と声をかけられると
ちょっと見てすぐ帰るんだけどさ、となぜかみな
照れくさそうに言って縄のれんをくぐる。

人ごみをひょいひょい掻き分けて歩くうちに
なつかしい小路へ出た。
ここだけは、いつ来ても花火がよく見えたもので
今でもそうであることに安堵した。

何年か続けて、偶然同じ場所で一緒に花火を見ていた婦人。
来年もここでお会いしましょうね、というのが
いつものあいさつだった。
道が混む前にさっさと帰宅して、
いま見てきた花火の続きをテレビで見る。
ま、どっちでもいいんだけどさ、と
さっきのお店のお客さんたちのようにつぶやきながら
まずまず酔った。


その晩。
たまには夢にくらい出てきてよ、と思っていたひとが
夢に出てきたが
髪が真っ白になっており、相応に歳をとっていたのがおかしかった。

2018年6月4日月曜日

ゆううつな月曜日

久しぶりに朝からジョグして、
のんびり歩きまわった休日。
コーヒー豆をひいてもらっては
65Kmを完走したことを自慢して
届けものをしにおじゃましては
65Kmを完走したことを自慢して
美人女将のお誕生日をお祝いしに、
飲みに行っては
65Kmを完走したことを自慢して
(未亡人会のメンバーがまたひとり増えた)
「ニューねこ正」がお休みの日に出かけた
「相撲茶屋さばねこ」では
見知らぬおじさんにまで・・・(以下略)

酔っぱらって、携帯電話と家の鍵を床に落として、
隣り合わせたおすもうさんに注意されてしまった。
これにて自慢行脚は終了。


2週間前に色づいたあじさいは
 いまだ、その美貌を見せてくれており
ゆっくり咲くのだよ、と声をかけたエンゼルウイングは
毎朝毎晩、みずみずしい香りをふりまき
酔って帰った夜に、
ノーマークだった場所のつぼみを開いて驚かせたくちなしも、
見るたび香りを濃くしている。


ところで
我が家の引っ越しは、いったいいつになるのだろう。
引っ越しなんて、
久しぶりすぎて
ゆううつでしかない。

2018年3月27日火曜日

隅田川テラスはもう春なのさ

気分よく、より道コースを歩く朝。
いつもの、ゆりかもめ集団は
グルーミング中。
徐々に距離を縮めていくと
なに見てんのさ、と身構えるので
気にしていませんよ、という顔をして通り過ぎる。
ずっと調子が悪かった鼻を診てもらったおかげで、
ひさしぶりに、もののにおいがくっきりして
朝のコーヒーが、ようやくおいしく感じる。
雑草のあまいにおいを、深く吸いこむ。
それだけで、朝のさんぽ道は愉しい。
通勤途中に足をとめて、桜に見入るスーツ姿のおじさんや
桜の蜜を吸いに来たむくどりに、パンくずを投げるまじめそうなおじさん。
兜町から銀座の手前あたりのおじさんたちを見て
春が来たのだな、としみじみ思う快晴の朝。

既につつじや、つゆ草まで咲いているところも、あるのです。

2017年10月5日木曜日

そんな夜もある

毎晩どこかで飲んでいるために
たまに「ハズレ」の夜もある。
やかましい客が、
あちこち席をうつったあげく隣にすわったり

はるか向こうの席で、うまそうに一服している客に
聞こえよがしに、嫌味を言う嫌煙家。
そんな夜は、さっさと退散するにかぎる。

反対側の席にいたふたりは、
きっと二軒めに行ったはず。
「ほら見て、まだこんな時間」
と、女性がささやいていたから。
帰り道
月を見上げて歩いていて
クルマにひかれそうになった。

危険だったけれど
我ながら
風流だ、
などと感心する。
川っぷちのベンチで、ひとやすみ。

このベンチでは毎朝、
仲のよいサラリーマンふたりが
一服して談笑している。

2017年9月5日火曜日

和菓子「も」愛する人たち

秋めいてきたある晩、
「あまいもの好きなみなさん、こんばんは」
の、あいさつから始まった、トークショーへ。
実は、あまいものはさほど得意でないので
ちょっと小さくなった。
(『両国のさんぽ道』は、例外的に、好物なんですけどね)

でも、食べものに関する話は愉しいし
食べものの大もとである植物も大好きだから
夢中で聞いているうちに、終わってしまった。

おみやげにいただいた、胡麻胴乱というお菓子と
走り書きした、数々のメモ。
もう少し観察してから、いただくことにしよう。




禁酒生活三日目を過ぎたところで
大酒を呑む。
さすがに、体調が芳しくなくて
禁酒生活を再開した、その翌日。

マラソンのレッスン初日を終えて
気付けば、メンバーとともに体が酒場へ向いており
またも呑んでしまった。

よく考えたら、体調が芳しくないなどと言いながら
迎え酒していたことも、思いだした。
今宵は
仕事で疲れているであろう友だちと
一週間もがまんした「ニューねこ正」にて、まちあわせ。
しばらく禁酒はお休み。
減量も、お休み。

〽はぁ~どすこい どすこい

2017年7月3日月曜日

何処へ何しに

急に、料理欲がむくむくと頭をもたげてきたので
時間のかかるものを、もくもくとつくる。
「ぺろりレストラン」の、無口なシェフが教えてくれた
門外不出の、ミートソースに、ハンバーグ。

つくるだけつくったら、おもむろに家を出て
森茉莉気分で、歩く。
借りていたエプロンを返したり、
梅雨きのこのブローチを見つけたり、
あみだくじのように歩いていたら、気になる銭湯を発見。
まだ居酒屋も開いていない時間なのに
いちばん大きい風呂は、満員であった。
黒湯につかったり、テラスへ出たり、水ぶろに入ったり、
落ちつきなく動いている間、
いちばん大きい風呂の人びとは、微動だにせず。

実は、いちばん大きい風呂は炭酸湯で、
10~15分ほどじっとしていると効果がある、との貼り紙。
がまんがきかず、10分でそっと出る。

とてもかんじのよい銭湯だったけれど、「ねこぞの」のような
すべすべマッサージのサービスは、なかった。


翌日にロードレースを控えていたので
いつものお店を、心を鬼にして素通り。
朝食もばっちり摂ってのぞんだが、
レースは、初の途中リタイア。
陽射しにくらくらして、
倒れる前に、地元のおじさんに、助けをもとめた。

救護車が来るまで、木陰で、おじさんとおしゃべり。
おじさんは、このレースに再来年出るんだ、と張り切っていた。
(来年までスタッフだから出られないんだって)
この大会での、再来年の再会を約束して、さよなら。
それにしても、リタイアしたことがくやしくて
乗換の駅で、おそばをすすった。

さらに、むしゃくしゃがおさまらないので
ビール2本とおつまみを買って、やけ食い。



ふと思った。
あんなに具合が悪かった私は、何処へいったのだろう。

2017年4月25日火曜日

朝のさんぽをしないかね

早く起きたうえに、身じたくも終わり、時間があまった朝は
さんぽしながらの、通勤。

遠まわりして、空港行きのバス乗り場を横目に
空港で飛行機を待つ気分にひたってみたり

金融街で、自分が日本経済を動かしている妄想をしたり

銀座の、あの喫茶店のコーヒー豆の直売所を
意外な場所で、発見したり。
いつもより少し多く歩きまわったおかげで
昨夜のアルコールも、抜けた気がする。
(すでに禁酒予定日を過ぎているはずなのだが)


やっと戻ってきた、お弁当ブローチ。
たまご焼きの評判がなかなかに、よろしい。
もう少し小さいトートバッグにつけると
いつものお弁当が、さらに楽しみになる。
うどんブローチは、みみずくに与えた。