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2019年12月9日月曜日

罠だもん

松本でのRHYMESTERライブに付き合ってくれただけでなく、同伴(同伴?!)もアフターもキメッキメにキメてくれた幼なじみ。彼女はU2のチケットを探していた。それなのに、なぜかRHYMESTERの名古屋公演の情報を発見してそれを私に持ちかけた。

RHYMESTERのライブなら行きたいに決まってる。けど、名古屋か・・・名古屋、と悩んだのは10秒ほど。名古屋は鬼門だけれど幼なじみが一緒なら楽しいに違いない。アルバム発売ツアーでないワンマンライブがライブハウスで見れるチャンスはもう残っていない。3回も行ったけれど、金欠だけれど、行きたいので行くことにした。
その前々日は
初めて観るCreepy Nutsのワンマン。
なんといってもDJ松永の世界一のDJプレイをナマで観て聴くことができたのがうれしかった。カッコよかったなぁ。R指定の聖徳太子フリースタイルもやっぱりすごかった。

寒さが一層厳しい新木場帰り、酒場で温まりたくて「ちゃんこ えびすこ」に登場。
遅い時間だったので人気席も空いていた。
温奴と熱燗ですっかり温まっていると、おひさしぶりねのプロ雀士。思わずもう一杯飲ってしまったのは当然のこと。

一日置いた翌日に、因縁の地・名古屋へ向けて出発。
先日も乗り換えがてら通った名駅だが、地下鉄に乗る段になるとあのほこりっぽい守口漬の匂いがよみがえる。意を決して地下へ向かうも、さすがに30年近く経っているために面影はなくなっていた。幼なじみと一緒なので余計にホッとした。

名古屋は暖かくて喉が渇いた。お寺の境内にあるお店で、ビール片手にライブ前に気炎を吐く。おでんにどて煮で地酒も。
さあ、これから本腰入れて、という頃に時間切れ。心のこりだったが、ライブ前はこれくらいがよかろう。

ツアーをここまで追いかけまわすのはうまれて初めてで自分でも怖くなるが好きなんだから仕方ない。これで4ヶ所めになるが、セットリストが毎回違うことを除いても、何度見てもいつ見てもKING OF STAGEは毎回最高でナンバー1なのでやめられない。
初めてナマで聴いた「よけいなお世話だバカヤロウ」でブチ上がり、「The Choice is yours」では初めてチッタで聴いたとき弱っていたものだから正面から食らって呆然としたことを思い出した。「ONCE AGAIN」は何度聴いてもいいし「ラストヴァ―ス」は聴くたびに切なくなるがDさんと宇多さんに指さされて(中学生か!)卒倒寸前であった。

体感時間20分ほどでライブは終わってしまい、「マクガフィン」に追い出されながら〽がって~んと上機嫌でライブハウスを後にする。この曲、ナマで聴いたら立っていられないね!と大興奮。しかしあの人たちなんであんなにカッコいいの、ともう何度もしている話を繰り返して怒り、ほんのちょっと時間があったので1杯だけビールを飲んであっという間によいお年を。

帰りの新幹線でふと見ると、ふたつ前の席にスキンヘッドの男性。
宇多さんがライブ後にこだまに乗っているわけはないけれど、いやもしかして・・・と緊張が高まる。絶対違う、違うはずだけれど、万が一ってこともある。どうしよう。幼なじみに連絡しようか、いやテキはきっと今ごろバスの中で爆睡しているはずだし、などと逡巡しているうちに睡魔に襲われて、気付くと新横浜。慌てて前を見ると彼はもういなかった。

2019年11月8日金曜日

本と遊ぶ!ブックカバー・しおり展は明日から

本日搬入の「本と遊ぶ!ブックカバー・しおり展2019」に出すブックカバーは、昨夜遅くに完成した。
ねまちの銘店「土俵そば」のブックカバーで、しおりは海苔のついたおそば。
 表紙を開くと、そばをすする生姜。
裏表紙を開くと、やはりそばをすする梅。

このブックカバーに合わせたいのは、池波正太郎著「むかしの味」。(もしくは『散歩のときになにか食べたくなって』)
ちょっといいお蕎麦屋さんで注文したおそばを待ちながら、あるいは旅先で食べる駅ソバを愉しみにしながら、このブックカバーで本を読んでみてはいかがでしょう。
飛び散るおそばが邪魔くさく、梅がやけにかさばるブックカバーではあるけれど、おしゃれは我慢であると「サロン・ド・こけし」のマダムも
「MOD BARBER こけし」の店主も申しております。
久しぶりに、売れませんように!と思えるものができました。



本と遊ぶ!ブックカバー・しおり展2019
日時 11月9日(土)~30日(土) 12~18時 最終日17時まで
※火・水定休

場所 甘夏書店 〒131-0033 東京都墨田区向島3-6-5 一軒家カフェikkA2F


ブックカバー作り最後の追い込みは、イヤホンで音楽を聴きながらおこなった。
静かな場所で聴くと新しい発見がある曲がいくつもあり、集中しながらも時には目を潤ませ、歌ったりヘッドバンキングしたりして完成のときを迎えた。

完成と音楽で気分が昂揚してフラゲしたワインを開けた。
フンド氏に見せたら褒めてもらえただろうなぁ、そうだ、誰かに写真を送り付けたろかと思ったが、既に日付が変わっていたので我慢。我慢してなぜか掃除を始めた夜更けに聴くCreepy Nutsの「よふかしのうた」は、ナニモノにも代えがたい。

2019年10月1日火曜日

初めての信州駒ヶ根ハーフマラソン

文太といつもの道を散歩していたら現れた「3㎞」の看板。
 振り向くと「18㎞」の看板。
翌日は、生まれ育った田舎での「信州駒ヶ根ハーフマラソン」。
どうにもやる気が出ないので、文太に練習に付き合ってもらったものの、みちくさばかりで愉しくて進まなかった。ああ、翌日ここを通るときは、さぞかしくたびれていることだろうなぁ。
文太はなぜかこの道が好きだが、私も好きだ。
文太の選ぶ散歩道と川はセンスがよい。
きんもくせいがあちこちで匂っているのに、ひんやりしていない空気が不思議であった。
翌日は雨の予報だった。
雨の予報だったはずなのに。
どうなってるんだ、と同級生と文句を言っているうちにスタート。

昨日文太と散歩したあたりはスタート後15分ほどだし下りなので、なつかしい風景を眺めながら・・・というわけにもいかず(前週も帰省していたのでさほどなつかしくない)早くもだめな予感。わかっていたこととはいえ、なんだこの坂道は、と毒づきながらヨタヨタ進む。
エイドのアイスを食べていたら見知らぬおじさんが振り返って、それ何個め?と尋ねるので、1個め!と応える。それからそのおじさんと抜きつ抜かれつ、追い抜きざまに互いに声を掛け合い、最後はなんとか追い抜いてへとへとでゴール。(ところであのおじさんは誰だったのだろうか)

見るも無残なタイムであったが、部門別40位でラッキー賞なるものをいただく。
あとはエイドでもおいしくいただいた梨。

大会100選にも選ばれているだけあって、坂道の辛さ以外は文句なくよい大会だった。中央アルプスや南アルプス、天竜川などの写真を撮っているランナーもたくさんいた。
スタッフのおじさんたちの言葉に方言を聞いたのが、知っているだけになんとも脱力ものであった。
暑さのために食欲が湧かず、エイドの手打ちそばを食べることができなかったことだけが心のこり。
山帰りとマラソン帰りの人でごった返す温泉の入り口で、あけびを発見。
種のまわりが甘くておいしい。久しぶりにお目にかかった。

子どもの頃あけびを教えてくれたのは
「メンキー&ノンキー」の名前の由来でもある、幼なじみのノンキー。
あけびは高いところにしか実がならないから、いつも見るだけだった。その場所も、この日のマラソンコースの近くだった。


夕方には帰らないといけないため同級生たちとの打ち上げにも参加せず、文太と名残惜しく散歩。きんもくせいの香りはずっと漂っていた。
疲れているから、ゆっくりね、軽くだよ、と言ったのに、この日は全力で駆け抜ける文太。それ、昨日したかった。
着替えたばかりのCreepy NutsのTシャツは汗で濡れていたが、時間がなかったので汗くさいまま暫しのさよなら。
帰りの車中で本を1冊読み終えた。放心状態だった。
衝撃のラストで衝撃を受けたと同時に、これ前に読んだ、と気付いたからだ。

気分転換にGoogleのニュースを見ると、なんと!Creepy NutsのDJ松永が、ロンドンで行われたDMC世界大会で優勝したとの記事が目に飛び込んできた。
びっしょり汗くさかったTシャツは、いつの間にか乾いていた。

2019年9月6日金曜日

ハブ酒とチャンピオン、か・ま・せ!

先週から楽しみにしていた「アフター6ジャンクション」のスタジオ生ライブをうっかり聞き逃した。
ため息をつきたくなるほどむし暑い朝であったが、Radikoタイムフリーの再生が始まったと同時に足取りが軽くなったのは、前日に入手したハブ酒のせいだけではなく、聴き逃したのがCreepy Nutsだったから。

今や日本一のMCと日本一のDJのふたり。彼らの音楽もラジオも大好きだけれど、なによりお互いのことを尊敬していてお互いのことを好きなところが好きだ。
20分強のスタジオライブ、途中でRが放つ「DJ松永、かませ!」のひとことが「チャンピオン、かませ!」に変わっていたことに、口角が上がるのを抑えられなかった。
その直後のプレイはもちろんかっこよかったし、あれほどの音で聴かせてくれた技術スタッフのスキルと愛、そしてライブはもちろん尊敬する宇多丸と話すふたりの様子も、ふたりが去ったあとに宇多丸が語った彼らの音楽の良さも、すべてが私の口角を上げ続けた。


ハブ酒は以前、友だちにもらってから好きになった。
ハブご本人は入っておらず、懸念していた匂いもまったくもってさわやかで味もくせがなく、いまいちな白ワインにプラスするとあら不思議。たちまち美味しいお酒になるのだ。
「BAR GABGAB」の常連ならば、あのふしぎに美味しい水割りのお水で水割りにしても美味しいはず。

2019年8月8日木曜日

どこかで祝っていて

旅の翌日、友の庭で採れた野菜を使って友に教わった料理をつくった。
飲み歩いてばかりの身としては、数多い料理上手の友だちの生活を目にするたびに猛省。もっと早く目覚めていれば、と何度思ったことか。
この気持ちが消えないうちにと、帰宅するやいなや出汁をとったりアレしたりコレしたり。
「レストラン両国駅」か資生堂パーラーか、ってくらい完璧なオムライスにも、いずれ腰を据えて挑戦しよう。
おみやげにもらった純米吟醸を啜りながら没頭していると、玄関のベルが鳴った。
届いたのは、まったく同じ箱ふたつ。
自分で注文したTシャツと、誕生日プレゼントのTシャツ。中身もまったく同じ。届いた日も同じ。まさかのバッティング!でも2倍うれしい。
アラフィフなのに、Creepy nutsのTシャツなんてどうなのよ、と何度も買うのをためらったこのTシャツ、さっそく誕生日の朝に着て出かけた。
とはいえ、前の晩には誕生日のことなどすっかり忘れて「おいてけ堀」へ旅のおみやげを提げて参上、いつもより濃いホッピーにあっという間に酔っぱらって、前後左右不覚のまま帰宅。誕生日がこんなにどうでもよくなる日がくるとは思わなかった。
8月8日はボキの誕生日でもあり、結婚記念日でもあることまで忘れているんじゃなかろうね、と酔ってどこからか採ってきたえのころぐさの向こうでぼっちゃんがうらめしい顔をしていた。

2019年7月8日月曜日

年に一度のお楽しみ

福島県は二本松へ、今年も走りに出かけた。

マラソンが盛んなこの地で今年50回めを迎えた「東和ロードレース」は、坂道しかない通称「地獄坂」と後半500mの「極楽坂」で構成されるハーフマラソン大会。
毎年暑さとひどい湿度で時間内に完走することさえ厳しいこの大会、本音は・・・走りたくない!けれど、一昨年初参加した際に仲よくなったおじさん(文通友だち)と顔を合わせるのが愉しみで参加している。

今年は雨降りで肌寒く、びしょぬれでひいひい走っていると「通称・いつもの場所」こと6㎞を越えたあたりでおじさんを発見。おーい、と手を振ると、おじさんはおもむろにカメラを構えた。

ゴール後、記録証をもらう列で後ろにいた方と少し話す。この方は77歳にして20年以上この大会で完走しており、来月は51㎞のトライアスロンにも出るという。すごい!がんばってください、と心から激励した。


おじさんカーに乗って、安達太良山方向へ向かう。
おじさんカーにはバケツの底ほどの大きさのカサを持つ、特大きのこが乗っていた。たぶんしいたけだと思うけど食えないよ、となんでもないように言う。

霞ヶ城のすばらしい石垣を見学したり、美しいしらさぎの悪行の数々を聞いて大笑いしているうちに温泉に到着。
まじめに走らなかったからカラダのあちこちは痛まなかったが、すべすべ温泉につかったら疲れがとれた。
念願のお蕎麦は、食べている最中におじさんがもう一人前追加で注文してくれており驚いたが、おいしかったので当然完食。

郡山駅まで送ってもらい、また香り豆送ってくださいね、とずうずうしいお願いをして慌ただしく別れる。いつのまにか親戚みたいになっているおじさんと私。


そういえば二本松へ向かう東北本線で、目の前にCreepy nutsのDJ松永にそっくりな若者がいたので、聴いていたiPodを彼らの曲に変えてこっそり観察した。
髪型も顔も完璧、でも靴下とベルトが残念であった。(余計なお世話だ)


楽しかった日のことは、わかってくれる誰かに話したいもの。
帰宅するやいなや、傘をさしてかわいこちゃん酒場へ。
(この日かわいこちゃんは触らせてくれなかった)

このところ日曜日によくここで会うひととマラソン話で飲み上げ、さて最後はなにを飲もうかと考えていたら、大将が「大会おつかれさま」と一杯ごちそうしてくれた。
大将がこっそりつくってくれたハイボールは、休日のしめくくりにぴったりな味でとてもおいしかった。