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2019年1月10日木曜日

「玉カフェ.福の市」と 本文までたどり着けない本

ようやっと完成したのは、おめでたいお弁当。
(写真はそのうちFBに上がると思います)


「玉カフェ.福の市」
2019年1月11日(金)~1月29日(火)12~18時
(水)(木)定休
※1月12日(土)13:30-15:30貸切
※最終日29日は入店16時まで。

玉ノ井カフェ.
東京都墨田区東向島5-27-4



つくったのは、お弁当界の重鎮「ぺろり弁当」のシェフ。
春のお花見弁当が好評だったため、注文が殺到していたのだ。
ふきのとうとちくわを炒めたのが、おつまみにぴったりだった。

今回はおめでたいお弁当ということで、気合いの入ったお赤飯や鯛の尾頭付きなど、それはそれは豪華なラインナップ。おたのしみに。



ここ数日、「ぺろり弁当」のシェフを手伝って、夜遅くまで作業していた。
今夜が山場だぞ、と気合いを入れて作業していたら、思いのほか早く完成。
さっき入れなおした気合いをどうしよう。

目も冴えてしまったため「オロロン書房」に出かけた。
以前、まえがきを読んだだけで嗚咽してしまい、閉じた本。
酔ってる?と自問したが、アルコールなぞ入っていなかった。
こんな夜にこそ、読んでみたい。

しかし、この夜もだめだった。
感傷やセンチメンタルではない。
この作家の強さに自分が追いつけないのだ。(あたりまえだ)

しぼんだ気合いを入れなおしに「BAR GABGAB」へ。(早く寝なさいよ)
ここの水割りは不思議にうまいね、と、もうなん千回言ったかわからない褒め言葉を吐いては、ママに苦笑される寒い夜。

2018年12月6日木曜日

探さないでください

旅に出るのだ。「こうもりエアライン」に乗って。
つまり、到着は深夜。
遅々として進まない荷造りも、佳境に入った。


やるべきことがあるときに限って、掃除洗濯に熱が入るという人がいるが、例外なく私もわざわざ飲みに出かけたり、ていねいにお弁当をつくったり、洗濯ものと洗濯ばさみの色を合わせて干したりと、現実逃避。
旅の気分を高めてくれる本は、忘れずに。
機内誌はすみずみまで読むべし。
あこがれの航空会社の飛行機に乗るときは、紙コップやナプキンなどをもらうべし。
(べし、ってほどでもないか)


夜の銀座も胸が弾むほどきれいだけれど、あちらのクリスマスムードはどんなかな。
ホテルに連泊するのも久しぶり。


彼の地では、すでにセールも始まっているらしい。
着古した洋服は棄てて、いっちょイカしたやつを仕入れてこよう。
(いっちょもイカしたも死語です)


糸の切れた凧のように、戦うように楽しんできます。

2018年11月20日火曜日

ブレないぜ

秋晴れのとある日、「フカガワヒトトナリ」というイベントの第1回めで、尊敬する友主宰の鹿肉WSにご招待いただいた。
さすが尊敬する友。今までのトラウマがいろいろな意味で払拭された。
内もも、外もも、芯玉の三種類を、ばつぐんのロケーションでにぎやかにいただく。
初対面の方ばかりであったが、さすが私の尊敬する友。いいひとしかいなかった。



それにしても、怒涛の2、3週間であった。
こんなに飲み会が続くのは初めてではないか、というほど続いた。
おかげで、読みかけの本がちっとも進まず。
夜のひそやかな愉しみを味わうことなく、即寝の毎日。
酒と酒の日々(薔薇はなし)もいいけれど、やはり眠る前のわずかな時間には、本を読みたい。
両方を満たすことができるのは「両国図書館」。
ブランデーを舐めながら、読み始めてからずいぶん放置してあらすじを忘れた本を最初からきちんと読む。
これこれ、この時間が足りなかったんだ。


たこ1:足りないものは、ほかにもあるでしょう
たこ2:脳みそとかね

パンダ1:やっと自分がブレてたことに気付いたみたいね
ひよこ:今朝がた、唐突になにかに目覚めたらしいよ

朝青龍:起きるなり、唐突に本を読み始めてたもん、あのひと
だるまちゃん:唐突なのは、いつものことです

2018年11月7日水曜日

汽車旅の本あるいは酒

西へ向かうときには、西の作家の本を読むのだ。
そう思って、古いのに古くさくない、西の作家の本を携えて出かけた。
朝の新幹線のホームは、高揚した空気に満ちている。
つられて高揚して、マラソン大会に出かけるというのに、ビールを手にとってしまった。
プルタブを上げるのは、新幹線が動き出してから。
朝シャンならぬ朝ビールは、ちびちびやりたいところ。
駅弁を食べるほど空腹でもないので、西の作家の本を開く。
窓の外と本に、交互に目をやる。
ちょっとだけ、吉田健一になった感じ。





帰りの新幹線の構内はひどく混雑していた。

マラソン大会を終えて、ひとり祝杯をあげる気まんまんであったが、車内販売が来ない。
右隣のひとは熟睡している。
左隣のひとは、新幹線が動き出すと同時にビールを飲み始めている。
私のカラダはビールを求めている。
しかし、車内販売は来ない。
左隣のひとは、先ほどから3回もポテトチップスを通路に落としている。
車内販売は来ない。
音楽を聴いて気を紛らわせる。
車内販売は来ない。

耐えきれず、おみやげのにごり酒に手を出す。
新幹線では日本酒の類は飲まないと決めていたが、背に腹はかえられない。
ちびりちびりとにごり酒を啜りながら、おみやげのおせんべいにも手を出す。
なんだか、へんてこな祝杯になってしまったな、と可笑しくなったけれどまあよかろう。
しかし西の作家のこの本はおもしろいなぁ、としみじみページをめくっていると、ついにやってきた車内販売。

結局5回もポテトチップスを落とした左隣のひとを起こさぬように、そっとビールを求めたのは、いうまでもない。

2018年10月18日木曜日

うつつをぬかす

短い時間にいろいろなことがあって、脳みそがついてゆけない。
いいことも、かなしいことも、重なるときは重なるもの。

こんなときは、飲んで・・・・
しまうのは、いつものこと。

そうではなくて
たまには「うたごえハウスねんね」で、ぼんやりお気に入りの曲を・・・
聴くのもいいが、やはり飲みすぎるだけ。
(ウッドベースの音が聴きたいなぁ)

仲のよい友だちと、おいしいものを食べて大騒ぎ・・・
しても、結局飲みすぎるだけ。

買いものに走って一瞬忘れる、というテもあるけれど
なんの解決にもならない。

くよくよした気分のときは、活字に逃げよう。
もうなん百回と読んだ本をひっぱりだして、ページをめくってみる。
初めてこの本を読んだときからかなりの時間が経っているけれど、あのときは全然意味が分かっていなかったなぁ。

新鮮な気持ちでなつかしい本に「溺れる」のは、アルコールを伴わない酔いのよう。
とかいって、結局飲んでしまうのだけど。

2018年9月13日木曜日

ハセガワさん

たまには本なぞ読みながら静かに呑むか、
と思い立って「おいてけ堀」へ行った。
途中、うずらの玉子が爆発したりと小さなハプニングはあったが
少し遅い時間のここは、いつもより静かだ。

しばらくして、後ろのテーブルから「ハセガワさん」の名前が聞こえてきた。

「ハセガワさんが言ったんだよ」
「あのときハセガワさんがいたら」
「それはハセガワさんだよ」

まちがいなく「ハセガワさん」の話しだ。
「ハセガワさん」が気になり、本から顔を上げて耳をすます。

「ハセガワさんがね」
「ハセガワさんだったらさ」
「ハセガワさんはそれを・・・」

どうやら「ハセガワさん」は悪いひとではなさそうだ。
後ろを振りかえりたい気持ちをぐっとこらえて
また本に目を落としたけれど
私「ハセガワ」は、落ち着かないことこの上なく
目は同じページをいったりきたり。


気分を変えて、河岸も変えよう。
ひさしぶりに「両国図書館」へ登場。
いつもの席ではなく、いちばん奥の席に陣取ると
カウンターに並んだ本が、どれもおもしろそう。
あまくないレモンハイを啜りながら、
本棚によりかかった。

壁に貼ってあったふしぎなポスターを眺めていると
それはお芝居のポスターですよ、
と隣の紳士。

広い芝生の広場に点在する、ふしぎないでたちのひとたち。
いつもなら、ふうん、とすぐ忘れるところだが
その晩はなぜか気になった。

「ハセガワさん」のことは忘れていた。

2018年4月4日水曜日

へそまがり

春なのに、冬の曲ばかり聴いたり
東北へ向かう車中で、関西が舞台の本を読んでみたり
朝起きぬけに、ねまちに行くことばかり考えたり
へそまがりなことばかりしている、
ねむたい春の日。

2017年9月29日金曜日

そりゃだめだよ

愛する酒場に背を向けてさっさと帰宅し
毎晩毎晩、飽きもせずに
厚揚げと豆腐と納豆をつまみ
ノンアルコールビールを2本飲む。

本棚の本をめくりながら
ウイスキーをひとくちだけ飲んで早々に寝る。
たまには早朝ジョグもして
さらに歩いて出勤。

こんな生活をしているのは
健康診断と、マラソン大会のため。
マラソン大会はともかく
また旅ができるのが、うれしい。

終わったら、帰りの車内で
たくさん飲んで食べて
おっと
この旅に合う本も持っていかなきゃ。


最近読んでいる本は
特になにも起こらない、寝る前に最適な本。
しかし
あまりにもひんぱんに
「併し」
という言葉が出てくる。
1ページに5回は出てくる。

気になって気になって
文章が頭に入ってこないので、
また戻って読み直しているうちに
本が顔面に落ちて、寝るのが常である。

2017年8月10日木曜日

旅の準備は、ぬかりなし

もうすぐ夏休み。
すこしの間、家を留守にするから
冷蔵庫の中の野菜などを
食べてしまわまければ、と
いつもよりしっかりお料理したために
うっかり
食べるものがなくなってしまった、きまじめな、あなた。
そんなときは「レストラン両国」へ。

オムライスとエビフライしか、メニューがないので
あれこれ迷うこともなく、旅の前日の食事を楽しむことができます。

おそめのお昼を食べたあとは
「BAR GABGAB」で、一杯だけワイン。
帰ったら旅の準備があるから、一杯だけ。

 弁当ヨシ。
 着るものヨシ。
読むものヨシ。
(これがもっとも重要)
宿の手配ヨシ。
飛行機のきっぷヨシ。
手みやげは「両国のさんぽ道」。

2017年7月28日金曜日

本とブックカバーの日々

半年ぶりくらいに、早朝ジョグを決めた。
この季節は、4時過ぎには明るいから、
「こうもりエアライン」と「はとエアライン」の勤務交替も
とまどっているようす。
(これは通りすがりのあおさぎ)



前の晩、お酒とともに、さつま揚げをおかわりしたら
いつも無愛想な料理人に、にっこりされた。
そこで初めて読んだ本がとてもすてきだったのと
さつま揚げがおいしかったこと、
料理人に笑顔を向けられたことで、
かなしかったことを、少しだけ忘れた。

「オロロン書房」で見つけた本の中で
おいしいスープは、ちょっとこわい、
という会話があったことを思い出した。
深刻な悩みを抱えながら
ハンガリーの冷たい石畳を歩いて帰宅して
お母さんがつくってくれた、あたたかいスープを飲んだら
その悩みが一瞬消えた、というもの。

わたしのおしゃれ心と乙女心は、
ずっと消えたまま、なんですけどね。
本とブックカバーのコーディネートにのみ
こだわっている日々。

2017年5月31日水曜日

アーティチョークに似た花と獅子文六

朝は、花の話しをしてから、出かける。

きんかんについていた虫、
さなぎになる前に、ひよどりに喰われてしまったよ、とか
今年は、あじさいが見事だこと、とか
枯木に水をやっていたら、新芽が出たけれど、なんの木かしら、とか
花をそだてるのがじょうずなひとと、
マンションのぐるりを歩きながら、花の話し。
まだか、まだか、と待ちわびていた、
アーティチョークに似た花が、開花していた。
大きめのあざみみたいだったのに
毎年確実に、たくましくなっている。


「この本を読むと、なぜかあなたを思いだすわ」
と、駄菓子屋さんに言われ、年季の入った文庫本をもらった。
その本の作家は明治生まれで、私が生まれる前に亡くなっている。
もらった本がおもしろくて、また、ニクい本屋さんで手に取った
その作家のべつの本も、とてもおもしろかった。
さらに、著者近影の写真にひとめぼれした旨、
ニクい本屋さんに打ちあけたら
そのうちの1冊が、ドラマ化されることを、教えてくれた。

ドラマ化されるのは、私小説のようなものなので、
主演俳優が気になるなぁ、と思っていたら
ニクい本屋さんから、続報が入った。

・・・悪くはない、かもしれないけれど、できたら
小林薫あたりが、よかったかな(小声)