2018年10月9日火曜日

なんという日!

「MOD BARBERこけし」で、伸びに伸びた髪をMODに戻してもらった。
ここはMODのためのサロンなので、男女関係なく入ることができる。
よそにはないスタイルで、きちんとMODなのだ。

毎度のことながら、とても気に入って、お店を出たらすご~くいいお天気だったこともあり、調子に乗りそうな気がしてきた。
予感は的中。
きせかえブティック「メンキー&ノンキー」をなんの気なしにのぞいたら、好みの靴に出逢ってしまった。


サイズはぴったり。
しかも、スタイルとして完全にMOD。
めためたとくずおれそうになりながらも、落ち着かねばと、ほかのものにも目を向けたら
今度は、とてもきれいなワンピースに出逢ってしまった。
なんという日!


最後の休日、「しとしとぼっちゃん」へ。
また傘の柄を描くことになりました。
(国内用ではないけれど)
途中おひさしぶりねの「喫茶ニャーゴ」で、いつものコーヒーではなく、おしゃれななにかを注文。
それをすすりながら、なんだか照れてきた。
なんという日!

2018年10月5日金曜日

真夜中の公園で

もとより、電車に乗って帰るには不便な場所で落ち合っていた。
だから終電が出ようが関係なくて
この間、べつの場所で落ち合ったとき、何軒もはしごしたあげくに行った公園が気に入ったのか、その夜も近くの公園へ。
なにを話していたのか、どうしても思い出せないが、とりたててなにかを話し合っていたわけではない。
一軒めで、お酒もじゅうぶんに飲んだ。
なのに、また缶のハイボールを買ってきて渡された。

さらに
場所を変えよう、とまた別の公園へ。

こんな深夜までいったい何をしているのか、などとはつゆほども思わなかった。
ホテルに泊まるなんてことはしない。
だって、互いに家が近所だから。

別れたのは、早朝。
空はまだ暗かったけれど、新聞配達のバイクの音が響いていた。






・・・これが男とのできごとならいいが、女どうしの話。

2018年10月3日水曜日

マッチ配りの中年

なんだかんだでいろいろあった週末が過ぎて
ようやく日常に戻った。

生活のリズムを戻すには、いつもと同じことをするのがいちばん。
いつもと同じこと、それは
いつものお店に行くこと。

めずらしくカウンターが空いていたので、マスターの前に座ろうとすると
「そこでいいのかい?」
と、普段は寡黙なマスター。
「そこ、TVが見えない最低の席だぜ?」
TVはあまり見ないけど、そう言われたら特等席に座るってもんだ。
前に来たとき、ママに持っていたマッチをほめられたので
その日はマッチをたくさん持っていった。
たまに顔を合わせるおじさんが、おもいのほか喜んでくれたのがうれしかった。
隣に座ったおじさんも、すごーく喜んでくれた。

お勘定をすませて縄のれんをくぐったら、小窓の向こうで焼き鳥を焼くマスターが、手を振ってくれた。
めずらしい日!

2018年10月2日火曜日

きんもくせいで歯が痛くなる

きんもくせいで歯が痛くなる季節に、今年もなった。

ひんやりした空気に、きんもくせいのあまい香りがせつなく、
せつ・・・なく
せ・・・つな・・・く
せつな・・・く・・・
なるようなことも特にないのだが
国技館のきんもくせいは、降りだした雨も相まって、実にせつなかった。
日馬富士の引退相撲が終わったから。


日馬富士の最後の綱締めも、露払い・鶴竜、太刀持ち・白鵬という、泣けてくる最後の土俵入りも観ることができた。
土俵にキスする姿が、朝青龍のその姿に重なった。



からだはお酒を欲していなかったが、
こんな台風の夜にひとりしんみりする気にはなれなくて酒場へ。
隣にドイツ人青年が座った。
ずっとむかしに行ったニュルンベルグの話などしたかったけれど
もう疲れ果てて(ホントは英語が思い出せなくて)、早々に帰宅した。

2018年9月26日水曜日

なにがあったのか

汗ばむ陽気の休日、お寺さんへ料理の手伝いに行った。

手の込んだ精進料理の下ごしらえは、実におもしろい。
ゆでた蓮の実の芽を取ったり、たくさんの野菜を切ったり、混ぜたり。
さといもの皮を剥いていたら、去年に続いてまた指を切ってしまった。
仕方なく、あちこちでつまみ食いしていたら、しっかり奥さまたちに見られていた。
翌日に千秋楽を控えたその日の話題は、大相撲。
奥さまたちのご贔屓は、ほぼ稀勢の里。
下ごしらえがほぼ済んだところで、みんなそろって休憩。
ちょっと一杯もいただいて、疲れがどっと出・・・るほどは働いていなかったが、おとなしい奥さまたちの口がほぐれてゆくのが、たのしかった。

翌朝は早い出発であるし、満腹であるし、さっさと帰って寝るべきだったが
わざわざいったん帰宅して「ニューねこ正」へ。

本場所中にだけやってくる京都のご婦人とは痛恨のニアミスだったが、ほうぼう刺に平目をちょこっと添えてくれた板さんに興奮。
美人女将から白鵬の優勝を聞かされ、優勝パレードに間に合うかな、と考えた。


翌日は、一点の曇りもない秋晴れ。
日ごろの行い、よくないんだけどなぁと友達に言うと
他にものすごい行いのいい人ばっかり来てるんだよ、と言われて納得。
初めて行く高原で、ウイスキーとビールのお祭り。
(「BAR GABGAB」にはビール、置いてないんですけどね)
とにかくお天気がよくて、マシンガントークの間にも、うっとり空を見上げたくらい。

まずはアブサンをチョイス。
みかんの香りのクラフトジンや、台湾のウイスキー、地元のウイスキー、濃くてとろりとしたビールなどなど、飲んだ端から太陽の光で蒸発!
柿にウイスキーが合うとは知らなかった。
最後に柿のヘタを乗っけたところで、バーテンダーの株が急上昇。
葉巻なんかもちょっと吸って、北方謙三の気分も味わった。
最初にちびっと舐めたアブサンは、やはり太陽のせいか軽くなっていた。

最寄駅からの送迎もおつまみも椅子も、なにもかも完璧にしてくれた友だちふたりは翌日は、別の場所でビールセミナーだという。
なんて勉強熱心なふたり!


そのまた翌日は、いろいろから逃げて、行きたかった場所へ。
いつもは飲んで食べて、海を見て、しんみりして帰るのが常になっていたが、毎回これでは芸がない。思いきってラン用品一式かついで出かけた。

昨日に続いてよいお天気の昼間、静かな海沿いの道を走るのは、それだけで気持ちがよかった。島まで行きたかったが暑くて断念して、途中でピーナッツプリンを食べて終了。
海の家を解体しているのを眺めながら海岸を歩いて、ちょうどいい時間のバスに飛び乗って帰宅。
あのパン屋さんにも、魚屋さんにも、喫茶店にも寄っていないなんて!
しんみりどころか、にやにやしながら帰るなんて!


さらに驚いたことに、この日を境に酒を飲んでいない。
友だちにもらった雷電のビールやひやおろしの誘惑をものともせず!

2018年9月20日木曜日

続・ハセガワさん

連日の飲酒に疲れたある日。
誰とも話したくないけれど、散らかった家に帰るのもいやで
「ぺろりレストラン」へ。
むかしから変わらない、落ち着く店内で
カウンターのはしっこに腰かける。

健康診断やマラソン大会が迫っており
アルコールはもちろん、食もひかえめにするべきなのだが
(そうでなくても年齢的に・・・)
軽くワインなど飲んでいるうちに、気分がのってきた。
ずっと欲しかった本を入手したので
それをていねいにめくりながら、ワインを啜る。
しばらくして本から顔をあげると
後ろのテーブルの、愉しげな声が聞こえた。


「ハセガワさんだよ、それは」
「そうそう、ハセガワさん、ハセガワさん」
「あの黒にんにくだって、ハセガワさんだったよ」


このお店でも「ハセガワさん」の噂をしているひとたちが!
しかし黒にんにくについては、身に覚えがない。

本を閉じて、耳をすましたが
それ以降「ハセガワさん」の話は出てこなかった。

2018年9月13日木曜日

ハセガワさん

たまには本なぞ読みながら静かに呑むか、
と思い立って「おいてけ堀」へ行った。
途中、うずらの玉子が爆発したりと小さなハプニングはあったが
少し遅い時間のここは、いつもより静かだ。

しばらくして、後ろのテーブルから「ハセガワさん」の名前が聞こえてきた。

「ハセガワさんが言ったんだよ」
「あのときハセガワさんがいたら」
「それはハセガワさんだよ」

まちがいなく「ハセガワさん」の話しだ。
「ハセガワさん」が気になり、本から顔を上げて耳をすます。

「ハセガワさんがね」
「ハセガワさんだったらさ」
「ハセガワさんはそれを・・・」

どうやら「ハセガワさん」は悪いひとではなさそうだ。
後ろを振りかえりたい気持ちをぐっとこらえて
また本に目を落としたけれど
私「ハセガワ」は、落ち着かないことこの上なく
目は同じページをいったりきたり。


気分を変えて、河岸も変えよう。
ひさしぶりに「両国図書館」へ登場。
いつもの席ではなく、いちばん奥の席に陣取ると
カウンターに並んだ本が、どれもおもしろそう。
あまくないレモンハイを啜りながら、
本棚によりかかった。

壁に貼ってあったふしぎなポスターを眺めていると
それはお芝居のポスターですよ、
と隣の紳士。

広い芝生の広場に点在する、ふしぎないでたちのひとたち。
いつもなら、ふうん、とすぐ忘れるところだが
その晩はなぜか気になった。

「ハセガワさん」のことは忘れていた。