2017年5月30日火曜日

第1回 はま太郎フェス

いつからか、夏といえば、フェス。
思い返してみると、
これまでに、数えるほどしか、フェスに行ったことがない。
ひとつは、大昔のジャズフェス。
山中なのに、乙女心から、白タイツにミニワンピース。
蚊にくわれて、血染めのタイツになってしまったことよ。

もうひとつは、
ライターや作家などが、いきなり街なかで原稿を書く、というもの。
書いては丸めて投げ、それをファンがひろう、という
傍から見れば、不審でしかないイベント。

ただ、
暑いから、それ以来、フェスは敬遠している。

千秋楽の前日、ニクい本屋さんが教えてくれたイベントの、
そのタイトルに、胸を貫かれた。
本屋さんを出るなり、申込みをしたのは
言うまでもない。
千秋楽は、うっかり遠出してしまった。

夕方両国に着いて、信号を待っていたら、
不意に白鵬があらわれて、そして小さくなっていった。

その後ろすがたに、まわりの方々と「おめでとう」と声をかけて
しょんぼり帰宅。
オープンカーから降りた白鵬と、歩道橋から下りたとたんに
偶然握手するかたちになったことも、あったなぁ。

2017年5月26日金曜日

たくわんばあちゃん

酔ったいきおいで漬けた大根を発見した。

酔ったいきおいでつくったものは
だいたいにおいて、しょっぱい。
しかも、おかずとして、弁当箱に隙間なく入れてある。
ああ、今日の昼も、記憶なし弁当か。

こんな朝は、唄うしかない。
なぞの美人歌手の唄う「両国のひと」
もしくは、気分を変えて
「R.Y.O.G.O.K.U」
唄って踊って、塩分が不足したからだには、
ちょうどよいのかもよ。
たくわんばあちゃんは、いつもやさしい。

2017年5月25日木曜日

ラブレターとメールは21時まで

めずらしいもの、初めて食べたもの、
おいしかったもの。

なにがあっても、食べものの写真は撮らない派を貫いてきたのに
たまに、おもわずパチリしてしまうことが、ある。

全裸、ではなく
ぜんな。
稚はまぐりなんだって。
「ぜんな、一丁!」

「全裸、一丁!」
に聞こえて、板さんと、にやり。
そして、あじの丸干し。
美人女将が、こっそり焼いて
こっそりわけてくれた。


ともに、とてもおいしくて、
禁断のメールを、23時近くに友だちに送信。

酔っぱらってメールを送信するのは
夜、ラブレターを書くのと同じであるので
いつ、いかなるときも自分に禁じていたのに。
翌日、優雅に朝風呂をキメたあとに
ふかく反省。

この友だちには、他に言いたいことがあった。
御嶽海、金星とったね!
とか
玉ねぎ掘り、楽しみだね!
とか
新居の進捗状況は、どう?
とか。
それにしても今場所は、
どうなるのか。
優勝パレードの時間まで、飲まずに待つことができるのか。

2017年5月22日月曜日

まずは、タニマチ

先週までは、どこへ行っても
神輿の話でもちきりであった。
 なにを食べていても
 なにを飲んでいても
そばをすすっていても
神輿の話で、もちきりであった。
みなさん
忘れてはいないだろうか。
いま、大相撲夏場所が開催中ですよ。



かくいう私も、女神輿の元締めにさそわれて
三社祭の見物に出かけた。

ひたすらビールをあおってはおでんをつつき
全然違う行先のバスに乗って
よろめきながら帰宅。

来年こそは担いでね、と言われて
「あたぼうよ!」と即答したが
ほんとうは、ダボシャツがほしいだけ。
来年、ついに誂えようかしらん。
そのまえに、早くりっぱなタニマチにならねば。

2017年5月17日水曜日

おだやかでない

辛いもの仲間と、辛いものを食べてわかれた帰りの電車にて、
大声でなにかをさけんでいる、おじいさんが隣にいた。

日暮里でドアが開くと
「日暮里なんて字、読めねえんだよ!」
鶯谷に着くと
「鶯谷もよく来たよ!ケンカも、よくしたなぁ」
上野に着くころには
「上野でみんな降りちまうんだろ!」

気付けば、終電間際だというのに、その車両には
私とそのおじいさん以外に、人がいなかった。

合間に「グビリ」と喉を鳴らす音が聞こえたので
お酒を飲んで酔っぱらっているのだな、と思ったら、


おじいさんがうまそうに飲んでいたそれは、
ヤクルトであった。


辛いもの仲間に報告すると
「ヤク中だな」
と、ひとこと、返ってきた。
山田くん
座布団全部、取ってしまいなさい!

2017年5月16日火曜日

中年の病気じまん

しこたま飲んできたのに
家でまた一杯。
先日、おさななじみから、借金のカタに(うそ)頂戴した
どぶろく専用の湯呑みを使いたいがために、
または
一日をしめくくるために、
ひとまず、一杯。

こんな毎日を送っていては
からだによいわけが、ない。



発作は、定期的にやってくる。

スパゲッティハンバーグ食べたい病と
やきそばサラダ食べたい病。

この病を治癒させるには
「ぺろりレストラン」へ行くしかない。

万人にうける味かどうかは、甚だ疑問であるが
ここで食べると、しばらくは発作がおさまります。


つぎにやってくるのが
「お蕎麦食べたい病」
やっかいなことに、この病は
「土俵そば」店内でいただく、安価なお蕎麦だけでなく
はなれでいただく、ちょっといいお蕎麦まで
多岐にわたること。

さらに焼き海苔や板わさ、そばみそなど
お蕎麦にたどりつくまでの花道を彩るメンバーが、
いやがおうにも、熱燗をさそう。

(ふりだしにもどる)

2017年5月12日金曜日

雨の休日の愉しみ

この週末は、雨の予報。
ひさしぶりに予定のない週末なので
関係ないけれど。

予定のある方は
お気に入りの傘をさして、出かけましょう。
傘はもちろん
「しとしと ぼっちゃん」で。
大相撲観戦の方には、番傘もありますよ。


14日(日曜日)から、大相撲が始まる。
しかし
昨今の相撲人気で、ふらりと国技館へ行けなくなってしまった。
玄関に土俵入りの御姿も祀ってある、
この方が大人気だった頃は
通りすがりに
「ふらりと・・・・」
立ち寄ることができたのに。
(池波正太郎ブームはまだ続いている)

そんな相撲ファンのみなさんには
「相撲茶屋 さばねこ」が、おすすめ。
おいしいおつまみを食べながら
テレビ桟敷で、大相撲観戦することができますよ。
じっくり集中したい方には、ラジオ桟敷もご用意しております。

2017年5月11日木曜日

MODにあこがれて

出がけに、玄関のみんなが、なにやらひそひそ話していた。


あひる:
あのひと、またよっぱらって帰ってきたね。
やどかり:
ボーイフンド氏が子どものころに
お父さんをむかえに行っていたお店で
2合徳利しかなかったからって
禁を破って、4合飲んじゃったみたいよ。
かまきり:
しかも、お勘定の段になって
ここは、煮込みがうまいんだよ、と言われていたのを
思いだしたんだって。

はえ:
あのお店で、煮込みをたのまないなんて。

ひよこ:
MODじゃないね。


せめて、みためだけでもMODになりたいあなた。
こちらの店主が、あなたをすてきなMODにしてくれます。
綴りがまちがっているのは、店主のせいではなく
ぼんやりしていた、中年のせい。

正しくは
「MOD BARBER」です。

2017年5月10日水曜日

それでも私は酒を呑む

怒涛の連休が終わった。

「かわうちの郷かえるマラソン」会場へ向かう車中から
なぞの鬼たちをながめていたことが、遠い昔のよう。

地元の子どもがかけてくれた、陶製のメダルと、
自衛隊の若者たちがつくってくれたトン汁、
そして気前よく試飲させてくれた蕎麦ビールが、沁みた。
ゆるい坂道に悶絶。
続いて、数日後におこなわれた
「信州なかがわハーフマラソン」
きつい坂道に悶絶。


マラソンのために、数日がまんしていた飲酒を解禁した翌日、
おさななじみが、山の店へ連れていってくれた。

山菜のよく採れた日の翌日だったらしく
めずらしいものをたくさんごちそうになった。
何種類もの山菜の入ったちらし寿司に
同じくたくさんの山菜入りの、冷やし中華。
ほかにも、野生の三つ葉など、初めて食べるものばかりであった。

山男の店主と息子、そしてイケメン犬のいるこのお店を、
ひそかに
「ホストクラブ山の店」と呼んでいることは、言わなかった。
赤たこ「あたりまえだ」
橙たこ「イケメン犬に、マウンティングされたんだって」

ホストクラブのあと、友だちのお店で昼酒をして、酩酊状態で両国へ帰還。

翌日は、人生初駅伝。
またもやシビれる坂道に悶絶。
その翌日は、マラソン練習会。
やぶれかぶれで、8㎞強走った。


禁酒していたせいか
ひさしぶりの「ニューねこ正」で、あやうく泥酔するところであった。
べつのお店でも
気付けば、ろれつがあやしくなっていた。
今晩あたり、平常運転にもどるかしらん。

2017年4月28日金曜日

電車にのって

遠まわりして、銀座通りを歩いて出勤。
なぜか背筋が伸びる。
どのお店も百貨店も、自分が顧客であることを
妄想しているから。


この休みは、ハーフマラソンをふたつ予定している。
だから、禁酒して、朝食をとるようにしている。
こういうとき、朝食専門店は、ありがたい。
マラソン大会もたのしみだけれど
本当は、電車に乗って遠くへ行くのが、たのしみだ。

座席ポケットの冊子すべてに目を通し、
車内販売が来たら、すばやくカートの中身を確認。

持参した本が、気分に合っていたら、なおよい。
その本にぴったり合うブックカバーも、前日には用意しておきたい。
さらに
どこかで、おそばを食べることができたら、言うことはない。

2017年4月27日木曜日

小松菜と立ち読みのブルース

わけあって、小松菜の絵を描いた。

どうということもなく、さらっと描いたのだけれど
あたまに「小松菜」がこびりついて、はなれない。

そんなときは、食べて忘れるにかぎる。
いつもより、しみじみながめて、ていねいに料理した。
いまさらながら、なんとおいしいものであることよ。


せっかちなため、家の中でも立ち読みをしている。
本棚の前はもちろん、
トイレの前、洗濯機の前、ふとんの横。
落ちついて読みたいときは「両国図書館」へ。
失礼だけれど、この時期のゆりかもめ、
顔を見るとふきだしそうになる。
顔黒郎(※命名)が多いからね。

2017年4月25日火曜日

朝のさんぽをしないかね

早く起きたうえに、身じたくも終わり、時間があまった朝は
さんぽしながらの、通勤。

遠まわりして、空港行きのバス乗り場を横目に
空港で飛行機を待つ気分にひたってみたり

金融街で、自分が日本経済を動かしている妄想をしたり

銀座の、あの喫茶店のコーヒー豆の直売所を
意外な場所で、発見したり。
いつもより少し多く歩きまわったおかげで
昨夜のアルコールも、抜けた気がする。
(すでに禁酒予定日を過ぎているはずなのだが)


やっと戻ってきた、お弁当ブローチ。
たまご焼きの評判がなかなかに、よろしい。
もう少し小さいトートバッグにつけると
いつものお弁当が、さらに楽しみになる。
うどんブローチは、みみずくに与えた。

2017年4月21日金曜日

けんかをやめて

つつましく暮らそう、と決意した舌の根もかわかぬうちに
風にゆれるのれんにさそわれて、また一杯やってしまった。

さわらのおさしみとは、なんとうまいものであることよ。
ほたるいかの青唐辛子漬けなんて、だれが考案したのだ。
帰り道。
橋の上で夜風にふかれて
毎朝歩いている道を、夜に歩くのは、たのしい。
せっかくなので、一本むこうの筋を通ると
きまじめな、あのみなさんが、なにかを覗きこんでいた。
やじうまならぬ、やじハトの上から覗きこむと
はげしく言い争う、鯉たち。
とてもせまい水槽のなかで、
いちばん大きい鯉と、二番めに大きい鯉が、
なにごとか、言い争っていた。

しばらく見物していたが、おさまりそうにない。
らちがあかないので
その場を離れようとしたら、
いちばんちいさい鯉が、なにごとかさけんで
言い争いは、終了した。
なにがあったかは知らないけれど
この週末、近所の「スナック女将」ではきっと、
このけんかの話で、もちきりであろう。

2017年4月18日火曜日

金髪中年のブルース

今のヘアは、金髪。

「サロン・ド・こけし」のマダムの意見を尊重、
したわけではなく
白髪あたまになったら、そうしたかった。
まだ白髪あたまではないけれど
待ちきれなくて。
最初は、鏡を見るたび、びっくりしたものだが
ところがどうして
もう慣れてしまった。




呑むなら、日本酒。

何度も痛いめに遭わされた日本酒
それが、今ではしっくりくるようになるなんて。
おかげで、「BAR GABGAB」へ行く機会が減ってしまった。
白ママ、元気でいるかな。
あの神社の手水でつくるとうわさの、水割りを思いだす。
ウイスキーはもちろん
「両国」ね。