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2018年10月26日金曜日

ハートにいつも成長痛

ずっと昔に好きだった映画を急に観たくなり、わくわくしながら飲みものなどを用意。
まずは、二番めに好きだった映画をスタンバイ。

すぐねむくなる「うとうとシアター」だけれども、今夜は楽しくなりそう。
懐かしい音楽と映像。
若すぎる出演者たち。
この映画を誰と観たのかは忘れたけれど、だんだんあのころの気持ちに引き戻され・・・



なかった。



あれぇ?
首をかしげたくなるような箇所がいくつもあるぞ。
ここでぐっときたはずなのに、ぴくりとも来ないぞ。
おまけに、さっき飲んだお酒がきいてきた。
ああ
この時間のために今夜は、お酒少なめにしてもらったのに。

好きだった映画に感動しなくなる日が来るなんて。
ああ・・・



かっぱ:映画のせいじゃなくて飲みすぎのせいじゃない?
ひよこ:本命の映画は観ないほうが賢明ですね

パンダ:もう寝てるし

やどかり:今週もだめな一週間で終わりそうだね

2018年9月26日水曜日

なにがあったのか

汗ばむ陽気の休日、お寺さんへ料理の手伝いに行った。

手の込んだ精進料理の下ごしらえは、実におもしろい。
ゆでた蓮の実の芽を取ったり、たくさんの野菜を切ったり、混ぜたり。
さといもの皮を剥いていたら、去年に続いてまた指を切ってしまった。
仕方なく、あちこちでつまみ食いしていたら、しっかり奥さまたちに見られていた。
翌日に千秋楽を控えたその日の話題は、大相撲。
奥さまたちのご贔屓は、ほぼ稀勢の里。
下ごしらえがほぼ済んだところで、みんなそろって休憩。
ちょっと一杯もいただいて、疲れがどっと出・・・るほどは働いていなかったが、おとなしい奥さまたちの口がほぐれてゆくのが、たのしかった。

翌朝は早い出発であるし、満腹であるし、さっさと帰って寝るべきだったが
わざわざいったん帰宅して「ニューねこ正」へ。

本場所中にだけやってくる京都のご婦人とは痛恨のニアミスだったが、ほうぼう刺に平目をちょこっと添えてくれた板さんに興奮。
美人女将から白鵬の優勝を聞かされ、優勝パレードに間に合うかな、と考えた。


翌日は、一点の曇りもない秋晴れ。
日ごろの行い、よくないんだけどなぁと友達に言うと
他にものすごい行いのいい人ばっかり来てるんだよ、と言われて納得。
初めて行く高原で、ウイスキーとビールのお祭り。
(「BAR GABGAB」にはビール、置いてないんですけどね)
とにかくお天気がよくて、マシンガントークの間にも、うっとり空を見上げたくらい。

まずはアブサンをチョイス。
みかんの香りのクラフトジンや、台湾のウイスキー、地元のウイスキー、濃くてとろりとしたビールなどなど、飲んだ端から太陽の光で蒸発!
柿にウイスキーが合うとは知らなかった。
最後に柿のヘタを乗っけたところで、バーテンダーの株が急上昇。
葉巻なんかもちょっと吸って、北方謙三の気分も味わった。
最初にちびっと舐めたアブサンは、やはり太陽のせいか軽くなっていた。

最寄駅からの送迎もおつまみも椅子も、なにもかも完璧にしてくれた友だちふたりは翌日は、別の場所でビールセミナーだという。
なんて勉強熱心なふたり!


そのまた翌日は、いろいろから逃げて、行きたかった場所へ。
いつもは飲んで食べて、海を見て、しんみりして帰るのが常になっていたが、毎回これでは芸がない。思いきってラン用品一式かついで出かけた。

昨日に続いてよいお天気の昼間、静かな海沿いの道を走るのは、それだけで気持ちがよかった。島まで行きたかったが暑くて断念して、途中でピーナッツプリンを食べて終了。
海の家を解体しているのを眺めながら海岸を歩いて、ちょうどいい時間のバスに飛び乗って帰宅。
あのパン屋さんにも、魚屋さんにも、喫茶店にも寄っていないなんて!
しんみりどころか、にやにやしながら帰るなんて!


さらに驚いたことに、この日を境に酒を飲んでいない。
友だちにもらった雷電のビールやひやおろしの誘惑をものともせず!

2018年7月3日火曜日

モテていたのか

マラソン前日くらいは、酒を飲まずにいた。
いつからか、いつなんどきも、晩酌を欠かさないようになった。
この前日も、明るいうちに「おいてけ堀」へイン。
粛々と最後の一杯を飲んでいたが、
気付いたら
禁断の四杯めを片手に、隣のお客さんと話が盛りあがっていた。

これはイカン。
早く帰って明日に備えなければ。



すさまじい暑さだった週末
昨年のリベンジをするべく、北へ向かった。
昨年とちがうのは、現地に知り合いが待っていること。
縁もゆかりもない福島の地に、友だちが待っていた。
(父と同い年の)


暑さと、その名のとおりの地獄坂のために
ひっきりなしに水をかぶり
すいかをかじり
もうろうとしながら、
昨年リタイアした辺りまでたどりつくと、
おじさんふたりが炎天下で写真をバシバシ撮りながら
「がんばれよ~」
と声をかけてくれた。
ほうほうのていでゴールしたあとは
おじさんふたりが、私の知らない村の、
山の中腹の静かな温泉へ連れていってくれた。

つるつるのお湯で生きかえり、おそばをごちそうになり
おじさんふたりのマシンガントークに圧倒されながら
わざわざ便利のよい駅まで見送ってもらった。
おみやげに、地酒までいただいた。



さっそく、このことをマラソン仲間たちに話すと
「モテ期到来じゃない?」
「70代限定の」
と言われた。

私は、文通相手がまたひとり増えたな、と思った。

2018年4月2日月曜日

ツラの皮が厚いということ

怒涛の連続旅のしめくくりは、
自分史上最北の地。

朝食のおにぎりだけでは足りず
車内販売のサンドイッチをねらうも、
無念の売り切れ。
到着までには、まだあと数時間。
そんなときに、このブックカバーは、罪であった。
ということで、禁じていた
朝シャンならぬ朝ワインを決めてしまった。

昼には
最近気に入っている陶器のアトリエにて
勧められるままに、地酒の新酒をいただいてしまった。
青いなまはげが持つ桶には
右手に持つ包丁で剥いだ、
なまけものの顔の皮を入れるらしい。
つまり
あの桶には私のツラの皮が・・・


へらへら酔っている間もなく
陶器の絵付けをしますよ!と言われたので、
酔いがまわる手前の状態で
妙な汗をかきながら、なんとか描いた。
焼きあがりは、来月。
昨年の仕事を終えた、なまはげの服は
アトリエの隣の神社で
おきつねさまたちが着ていた。
電信柱も、着ていた。




その地でお店をやっている友だちと
アトリエに送り迎えまでしてくだすった陶芸家と
おいしいパンや焼き菓子をつくる方とで、
めずらしい山菜や新酒をいただく。
いつも必ず二日酔いになる友だちの酒量が少なかったのは
翌日のお鮨のため。
つられて私の酒量もひかえめに。

翌日は行きたかった地へ連れていってもらい、
あこがれの版画家の作品を観たり
おいしいお鮨を唸りながらいただいたり
昼から新酒をいただいたり。

帰りの電車では、座ると同時に
ひとり宴会開始。


なまけものの厚い厚いツラの皮は、
もう薄くなったかしらん。

2017年11月7日火曜日

けっこう楽しんだみたいじゃないですか

11月3日 文化の日
今年最初で最後のマッチ売り。
「サンシャインステイトエスプレッソ」にて。
お天気のよい、あたたかな一日であった。
ようやくここのコーヒーが飲める、と
うれしくて2杯も飲んだら
店主に「飲みすぎ注意」と言われた。

お越しくだすったみなさん、
なかよくしてくだすったみなさん、
ありがとうございました。
(今ごろ・・・)

行商人の姿のまま、「ニューねこ正」へ寄って
早くも出来上がっていた、休日出勤の未亡人会メンバーと
お互いの労をねぎらう。


翌日、いつも走っていたコースを途中まで走るも
隅田川でなく、海が見たくなって
方向転換して、葛西臨海公園まで走った。

ひさしぶりに30㎞以上走って、
ひさしぶりに長風呂して、
ひさしぶりにていねいに、ミートソースをつくる。


夜は、愉しみにしていた、とあるトークライブの会場へ。
扉を開けたら、まじめそうな若い男性ばかりが4、5人。

渡された紙を見たら
第一希望
第二希望
第三希望
と、書いてある。

なんの希望だろうか、と
席に着いて改めて、申込みの詳細を確認すると



トークライブは、ひと月先であった。
まちがえましたぁ!と
あわてて会場を飛びだし、おもむろに映画館へ。
先日観たやくざ映画を、もう一度。

またも帰り道に、
ポケットから何かを取り出す人におびえたり
近くで急停車した黒塗りのクルマにビクビクしたり。
帰り道に寄った酒場で
またも、日本シリーズを観るのに最適な席に通された。

2017年10月4日水曜日

秋の夜長は「ザ・両国」と

きんもくせいが香るこの季節
ゆうべは、角を曲がったら
びんづけ油の匂いが漂っていた。
そりゃそうだ
両国だもの。

でも、意外な匂いも悪くないかも、と
翌日は自分の香りを変えてみた。
「サロン・ド・こけし」のマダムと
「MOD BERBAR」のオーナーを見習って、
少しはおしゃれをしないと。


脚の筋を傷めているため
飲酒とスポーツを禁じられている。
患部を温めてはいけない、というので
熱燗はお預け。
ビールを少し飲んで、おとなしく寝・・・
る前に、
「ザ・両国」もストレートで少々。

興がのって
長崎みやげのさつま揚げと
会津みやげのまこもだけを
長崎おでんのつゆで煮込んで、
ちょっとだけよ、と
つまんでいるうちに、
秋の夜は更けていく。

2017年9月5日火曜日

和菓子「も」愛する人たち

秋めいてきたある晩、
「あまいもの好きなみなさん、こんばんは」
の、あいさつから始まった、トークショーへ。
実は、あまいものはさほど得意でないので
ちょっと小さくなった。
(『両国のさんぽ道』は、例外的に、好物なんですけどね)

でも、食べものに関する話は愉しいし
食べものの大もとである植物も大好きだから
夢中で聞いているうちに、終わってしまった。

おみやげにいただいた、胡麻胴乱というお菓子と
走り書きした、数々のメモ。
もう少し観察してから、いただくことにしよう。




禁酒生活三日目を過ぎたところで
大酒を呑む。
さすがに、体調が芳しくなくて
禁酒生活を再開した、その翌日。

マラソンのレッスン初日を終えて
気付けば、メンバーとともに体が酒場へ向いており
またも呑んでしまった。

よく考えたら、体調が芳しくないなどと言いながら
迎え酒していたことも、思いだした。
今宵は
仕事で疲れているであろう友だちと
一週間もがまんした「ニューねこ正」にて、まちあわせ。
しばらく禁酒はお休み。
減量も、お休み。

〽はぁ~どすこい どすこい

2017年8月31日木曜日

それを言っちゃぁ おしめぇよ

禁酒生活を続けている。
体のためでは、断じてない。

最近うすうす、気づいていた。
走っているときに、
揺れてはならない箇所が、揺れていること。

財布の中身は減るいっぽうなのに
目方ばかり増えるとは、これいかに。
しばらく「ニューねこ正」とは、距離を置こう。
「ぺろりレストラン」なんて、もってのほか。
清酒「綱取り」も、買い置きしないぞ。
でも
おべんとうだけは、通常通りに。




今年も「葉山ねこ美術館」から
「クリスマスのねこたち」の展示参加のお誘いが来た。


しかし
なにを描こうかつくろうか、
まったく浮かばない。
クリスマス気分になれないのと、
そもそも
クリスマスが、まったく楽しみではないせいなのか。


(それを言っちゃあ、おしめぇよ)

2017年7月28日金曜日

本とブックカバーの日々

半年ぶりくらいに、早朝ジョグを決めた。
この季節は、4時過ぎには明るいから、
「こうもりエアライン」と「はとエアライン」の勤務交替も
とまどっているようす。
(これは通りすがりのあおさぎ)



前の晩、お酒とともに、さつま揚げをおかわりしたら
いつも無愛想な料理人に、にっこりされた。
そこで初めて読んだ本がとてもすてきだったのと
さつま揚げがおいしかったこと、
料理人に笑顔を向けられたことで、
かなしかったことを、少しだけ忘れた。

「オロロン書房」で見つけた本の中で
おいしいスープは、ちょっとこわい、
という会話があったことを思い出した。
深刻な悩みを抱えながら
ハンガリーの冷たい石畳を歩いて帰宅して
お母さんがつくってくれた、あたたかいスープを飲んだら
その悩みが一瞬消えた、というもの。

わたしのおしゃれ心と乙女心は、
ずっと消えたまま、なんですけどね。
本とブックカバーのコーディネートにのみ
こだわっている日々。

2017年7月6日木曜日

せつないみかん

重たそうな買い物袋を置いて、
ひとやすみしている、女性がいた。
(※そんなときは『はとエアライン』『こうもりエアライン』へ
ご連絡ください)

酒場へ行くしか用もないので、途中まで半分持つことにした。
それにしても、大量の食べもの。

「このへんで大丈夫よ。ありがとう」
と言われたが、本当に大丈夫だろうか、と
考えていると
「どうしたの?!またこんなに買っちゃったの?!」
と、彼女の息子らしき男性が、自転車であらわれた。

すみません、ちょっとぼけちゃっているんです、と
申しわけなさそうに話す男性は、私と同い年くらいで
言葉も視線も、やさしそうであった。

かるく会釈して、その場をはなれようとすると
女性はすいかを、男性はみかんを、
買い物袋から取り出した。
押し問答ののちに、それらは、私の手に。
その晩の酒は、沁みたなぁ。
みかんが、やけにあまかったことも、せつなかった。

2017年4月21日金曜日

けんかをやめて

つつましく暮らそう、と決意した舌の根もかわかぬうちに
風にゆれるのれんにさそわれて、また一杯やってしまった。

さわらのおさしみとは、なんとうまいものであることよ。
ほたるいかの青唐辛子漬けなんて、だれが考案したのだ。
帰り道。
橋の上で夜風にふかれて
毎朝歩いている道を、夜に歩くのは、たのしい。
せっかくなので、一本むこうの筋を通ると
きまじめな、あのみなさんが、なにかを覗きこんでいた。
やじうまならぬ、やじハトの上から覗きこむと
はげしく言い争う、鯉たち。
とてもせまい水槽のなかで、
いちばん大きい鯉と、二番めに大きい鯉が、
なにごとか、言い争っていた。

しばらく見物していたが、おさまりそうにない。
らちがあかないので
その場を離れようとしたら、
いちばんちいさい鯉が、なにごとかさけんで
言い争いは、終了した。
なにがあったかは知らないけれど
この週末、近所の「スナック女将」ではきっと、
このけんかの話で、もちきりであろう。